横綱の給料と退職金はいくら?年収の仕組みや引退後の懐事情を徹底解説!

「横綱になれば一生安泰」というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、実際の懐事情は想像以上に複雑でシビアな側面があります。相撲界の頂点に立つ横綱は、果たしてどれほどの給料を手にし、引退時にはいくらの退職金を受け取ることができるのでしょうか。この記事では、月収やボーナス、勝利給の仕組みから、引退後の生活を左右する退職金の実態まで、具体的な数字を交えて徹底的に解説します。

項目 概算金額(目安)
月額給与 300万円
優勝賞金 1,000万円
退職金(養老金) 1,500万円+功労金

横綱の給料と退職金の全貌!まずは驚愕の年収と月収システムを解説

大相撲の最高位である横綱の給料と退職金は、一般的なプロスポーツ選手とは異なる独自の体系で定められています。基本給にあたる月収だけでも高額ですが、そこには成績次第で変動する数々の手当や報奨金が加算される仕組みになっています。まずは、横綱の収入の基礎となる月給や年収の全体像について、具体的な内訳を見ていきましょう。

日本相撲協会の規定により定められた給与体系は、番付によって明確な格差が設けられており、横綱はその頂点として別格の待遇を受けています。しかし、その地位を維持し続ける責任の重さを考えると、決して高すぎる金額とは言えないかもしれません。

横綱の基本給(月収)は300万円

現在、横綱の基本給にあたる月額給与は300万円と定められており、年間では3,600万円の固定収入が保証されています。これは2019年に18年ぶりにベースアップが行われた結果であり、以前の282万円から増額された数字となっています。

大関の月給が250万円、三役(関脇・小結)が180万円であることを踏まえると、横綱の給与がいかに突出しているかがわかります。この固定給に加え、年2回の賞与(ボーナス)も支給されるため、成績に関わらず受け取れるベースの年収だけでもかなりの高額になります。

ただし、この金額はあくまで額面の数字であり、ここから多額の税金や協会費などが引かれることになります。それでも、幕下以下の力士が場所ごとの手当しかもらえない現実と比較すれば、まさに「相撲ドリーム」を体現する金額と言えるでしょう。

優勝すれば1,000万円の賞金獲得

本場所で幕内最高優勝を果たすと、賞金として1,000万円が授与されますが、これは横綱にとって年収を大きく跳ね上げる重要な要素です。年6回開催される本場所ですべて優勝すれば、賞金だけで6,000万円となり、基本給を遥かに上回る収入を得ることが可能です。

かつての白鵬のように圧倒的な強さを誇る横綱であれば、優勝賞金だけで数億円規模の資産を築くことも夢ではありません。優勝賞金以外にも、三賞(殊勲・敢闘・技能)には各200万円の賞金が出ますが、横綱は三賞の対象外となるため、優勝こそが最大のインセンティブとなります。

また、全勝優勝した場合には、通常の優勝賞金に加えてさらに名誉ある評価と副賞が贈られることもあります。優勝回数は引退後の「一代年寄」の襲名や特別功労金の査定にも大きく影響するため、目先の1,000万円以上の価値を持つと言えます。

年収1億円超えも珍しくない現実

基本給、ボーナス、優勝賞金、そして後述する懸賞金や褒賞金をすべて合わせると、活躍する横綱の年収は1億円を優に超えるケースが珍しくありません。特に人気と実力を兼ね備えた横綱であれば、CM出演料やテレビ出演などの副収入も加わり、総年収はさらに膨れ上がります。

プロ野球選手のトップ層と比較すると基本給は低く見えるかもしれませんが、勝利に応じたインセンティブの比率が非常に高いのが特徴です。一回ごとの取組に懸かる懸賞金だけでも、場所中全勝すれば数千万円単位の現金収入になるため、強さがお金に直結するシビアな世界です。

しかし、怪我で休場が続いた場合でも横綱は基本給が減額されにくい特権がありますが、引退勧告のプレッシャーと常に隣り合わせです。1億円という年収は、そのプレッシャーに打ち勝ち、結果を出し続けた者だけが手にできる正当な対価と言えるでしょう。

力士褒賞金(持ち給金)の仕組み

力士には「持ち給金」と呼ばれる独特の報奨金制度があり、これが引退まで積み上がっていく資産のような役割を果たしています。勝ち越しや金星、優勝などの成績に応じて加算されるポイントに4,000倍(変動あり)を掛けた金額が、場所ごとに支給される仕組みです。

横綱の場合、基本となる持ち給金が高額に設定されている上に、優勝ごとの加算額も大きいため、毎場所数百万円単位の褒賞金を受け取ることができます。長く現役を続け、勝ち星を積み重ねた横綱ほど、この褒賞金の額は雪だるま式に増えていきます。

この制度の面白い点は、一度上がった持ち給金は引退するまで下がることがないという累積型のシステムであることです。つまり、若手時代からコツコツと積み上げた勝利の証が、横綱になった後の安定収入として毎場所還元されるのです。

地方巡業やイベント出演の手当

本場所以外にも、全国を回る地方巡業や花相撲、各種イベントへの出演も横綱の重要な収入源の一つとなっています。巡業では移動や宿泊の負担もありますが、協会からの手当や各地の勧進元からの「ご祝儀」などが支払われることが一般的です。

特に横綱による綱締め実演や土俵入りは巡業の目玉となるため、その貢献度に見合った待遇が用意されています。ファンとの交流を深める場であると同時に、地方のタニマチ(支援者)との関係を構築する機会でもあり、将来的な支援につながる重要な活動です。

ただし、過密スケジュールの中での移動は肉体的な負担も大きく、怪我のリスク管理と収入確保のバランスが求められます。華やかな巡業の裏側で、コンディション維持のために私費でトレーナーを帯同させるなど、経費もそれなりにかかるのが実情です。

引退後の保障となる退職金の仕組みと特別功労金

現役時代に華々しい収入を得る横綱も、いつかは引退の日を迎え、その後の長い人生に備えるための資金が必要になります。相撲協会の規定に基づく退職金(養老金)は、番付と在位期間によって厳密に計算されるほか、横綱にだけ許された特別な功労金の存在もあります。

一般企業の退職金とは桁違いの額になることもありますが、親方株の取得費用などを考慮すると、手元にどれだけ残るかは別の問題です。ここでは、引退後のライフプランを左右する退職金制度の全貌について詳しく解説していきます。

養老金と勤続加算金の計算方法

力士の退職金は、基礎となる「養老金」と、成績や在位場所数に応じた「勤続加算金」の合計で算出されます。横綱の養老金は一律1,500万円と定められており、これに現役中の実績が加算されていく方式が採用されています。

勤続加算金は、横綱在位1場所につき50万円、大関なら40万円といった具合に、番付ごとに単価が設定されています。長く横綱を務めれば務めるほど、この加算金が積み上がり、結果として退職金の総額が数千万円規模に膨れ上がることになります。

例えば、横綱に30場所在位したとすれば、加算金だけで1,500万円となり、基礎養老金と合わせて3,000万円となります。短命で終わった横綱と、長期間君臨した大横綱では、退職金の額にも倍以上の開きが出ることが珍しくありません。

  • 横綱在位:1場所につき50万円加算
  • 大関在位:1場所につき40万円加算
  • 幕内在位:1場所につき30万円加算

数億円?特別功労金のリアル

通常の退職金とは別に、相撲界に多大な貢献をした横綱には「特別功労金」が支給されるケースがあり、その額は桁違いと言われています。過去には、一代年寄を認められたような大横綱に対し、1億円を超える功労金が支払われたという報道や証言も存在します。

この特別功労金は明文化された一律の基準があるわけではなく、理事会での審議によって決定される性質のものです。優勝回数や国民的な人気、相撲界への貢献度などが総合的に評価され、その金額が決定されると考えられています。

白鵬や朝青龍といった一時代を築いた横綱たちの引退時には、この功労金の額が大きな注目を集めました。退職金と功労金を合わせれば2億円近くになることもあり得ますが、これはあくまで歴史に名を残すレベルの横綱に限られた特例措置です。

懸賞金の積立金が返還される

実は、現役時代に獲得した懸賞金の一部は相撲協会に預けられており、これが引退時にまとめて返還される仕組みになっています。懸賞金1本あたり7万円のうち、力士の手取りは3万円ですが、残りの一部は税金対策として協会が積み立てています。

この積立金は「本人名義の預かり金」のような性質を持っており、引退時に退職金と合わせて支払われます。人気横綱であれば懸賞金の本数が膨大になるため、この積立金の返還額だけで数千万円、場合によっては億単位になることもあります。

これは退職金という名目ではありませんが、実質的な引退後の資金として非常に大きなウェイトを占めています。現役時代に人気を集め、多くの懸賞金を獲得した力士ほど、引退時に受け取るキャッシュバックが大きくなるという合理的なシステムです。

懸賞金と報奨金が年収を大きく左右する理由

横綱の年収を語る上で欠かせないのが、本場所の取組にかけられる「懸賞金」の存在です。給料とは別の現金収入として、日々の取組で勝利するたびに手渡されるこのお金は、力士のモチベーションを支える大きな要素となっています。

人気力士の一番には数十本の懸賞旗が回ることもあり、その光景は大相撲の華やかさを象徴するシーンの一つです。ここでは、懸賞金の具体的な配分や、知られざる手取りの仕組みについて深掘りしていきます。

懸賞金の手取りは1本3万円

懸賞金はスポンサーが1本あたり7万円(手数料込)を支払いますが、勝利した力士が土俵上で受け取るのは現金3万円です。残りの金額は、相撲協会の事務手数料や、前述した税金充当のための積立金として天引きされる仕組みになっています。

「土俵の上で受け取る分厚い封筒の中身は全部もらえる」と誤解されがちですが、実際には半分以下がその場での手取りとなります。とはいえ、1日1番勝つだけで数万円から数十万円の現金が即座に入ってくるわけですから、金銭感覚が狂うほどの魅力があります。

人気横綱の取組には上限いっぱいの懸賞が掛かることも多く、1回の勝利で手取り100万円以上を手にすることも可能です。場所中15日間勝ち続ければ、懸賞金の手取りだけで高級車が買えるほどの金額になる計算です。

人気横綱と不人気横綱の格差

懸賞金はスポンサー企業が「特定の力士」や「注目の取組」を指定して懸けるため、力士の人気によって獲得額に大きな差が生まれます。実力があっても地味な力士より、華のある人気力士のほうが圧倒的に多くの懸賞金を稼ぐことができるのです。

横綱であれば基本的には多くの懸賞が掛かりますが、それでも「誰と対戦するか」や「注目の優勝争いか」によって本数は変動します。永谷園のように特定の力士を応援し続ける企業もあれば、話題性に乗じて懸賞を出す企業もあり、営業的な側面も無視できません。

そのため、横綱は単に勝つだけでなく、ファンやスポンサーを魅了する相撲内容や振る舞いが求められます。人気商売であるプロスポーツの側面が、この懸賞金というシステムに最も色濃く反映されていると言えるでしょう。

土俵上の「現金」が持つ魔力

懸賞金は銀行振込ではなく、取組直後の土俵上で「現金」として手渡される点に大きな特徴があります。勝ち名乗りを受けた直後、行司から懸賞袋の束を受け取る瞬間は、力士にとって勝利の実感を最も強く味わえる瞬間の一つです。

この現金は、その日の食事代や付き人へのご祝儀、部屋の後輩への小遣いとして気前よく使われることが多いようです。横綱ともなれば、数十人の付き人を連れて食事に行くことも日常茶飯事であり、その支払いに懸賞金が充てられるケースもよくあります。

「宵越しの金は持たない」という昔ながらの気質が残る相撲界において、懸賞金は経済の潤滑油のような役割を果たしています。しかし、使いすぎて税金の支払いに困ることがないよう、協会が強制的に積み立てを行っているのは賢明な措置と言えます。

力士の懐事情と税金!手取り額や必要経費のリアル

数千万円、数億円という華やかな金額が飛び交う一方で、力士の懐事情には厳しい「税金」と「経費」の現実が待ち受けています。横綱といえども個人事業主の側面が強く、受け取った収入がそのまま自由に使えるわけではありません。

高額納税者である横綱が直面する税金の重圧や、品格を保つために必要な経費の大きさは、一般のサラリーマンには想像し難いものがあります。ここでは、見えにくい支出の側面から横綱の経済事情を紐解いていきます。

個人事業主としての確定申告

力士は相撲協会から給与を受け取る給与所得者であると同時に、懸賞金や賞金などは事業所得や一時所得として扱われます。そのため、毎年複雑な確定申告を行う必要があり、高額所得者である横綱には多額の所得税や住民税が課せられます。

特に引退時の退職金や功労金は一時的に莫大な収入となるため、税金の計算も非常に複雑になります。多くの関取は専門の税理士と契約し、節税対策や適正な申告を行っていますが、それでも収入の半分近くが税金で消えることは珍しくありません。

過去には税金の申告漏れでニュースになる力士もいましたが、現在は協会主導で指導が行われており、管理体制は強化されています。稼げば稼ぐほど税金の負担も重くなる、日本の累進課税制度の洗礼を最も受ける職業の一つです。

付き人や着物にかかる莫大な経費

横綱としての品格を維持するためには、着物や装飾品、そして私生活を支える付き人への支出が欠かせません。高級な着物や反物は数百万円することも珍しくなく、場所入りする際の身だしなみは横綱の看板そのものです。

また、付け人(付き人)への小遣いや食事代、移動費なども、基本的には関取である横綱が負担する慣習があります。若い衆を何人も引き連れて焼肉に行けば、一晩で数十万円が飛ぶこともあり、これらは必要経費とはいえ大きな出費となります。

さらに、タニマチとの付き合いや冠婚葬祭、部屋への祝儀など、交際費も膨大な額になります。「横綱はケチであってはならない」という美学を守るためには、入ってくるお金以上に、出ていくお金の管理が重要になるのです。

怪我による休場と減額リスク

横綱の収入における最大のリスクは、怪我による長期休場と、それに伴う引退の危機です。横綱は地位が下がらない代わりに、休場が続けば引退勧告を受ける立場であり、現役期間=収入を得られる期間が突然終わる可能性があります。

休場中も基本給は支払われますが、優勝賞金や懸賞金といったインセンティブ収入は完全に途絶えてしまいます。年収の半分以上を変動給が占める横綱にとって、土俵に上がれないことは経済的にも大きなダメージを意味します。

そのため、多くの力士は現役中にどれだけ資産を残せるか、あるいは引退後の親方株取得資金を確保できるかに腐心します。華やかな生活の裏で、常に「次はもうないかもしれない」という危機感と戦っているのが横綱のリアルな姿です。

親方としての第二の人生と金銭事情

現役を引退した後、多くの横綱は「親方」として相撲協会に残り、後進の指導にあたる道を選びます。しかし、親方になるためには「年寄名跡(親方株)」を取得する必要があり、これには莫大な資金が必要となるのが公然の秘密です。

退職金や功労金がそのまま親方株の取得費用に消えてしまうという話も聞かれますが、実際のところはどうなのでしょうか。引退後のセカンドキャリアとお金の問題について、最後のセクションとして解説します。

年寄名跡(親方株)の取得費用

日本相撲協会の公益財団法人化に伴い、年寄名跡の金銭売買は形式上禁止されましたが、実態としては継承に伴う「指導料」などの名目で高額な金銭が動くと言われています。その相場は数億円とも噂され、人気のある株や由緒ある株ほど高騰する傾向にあります。

横綱が引退して親方になる際、現役時代に貯めた貯金や退職金の大部分を、この株の取得費用に充てざるを得ないケースが多々あります。つまり、退職金は老後の資金ではなく、親方という「次の職」を得るための投資として消えてしまうことが多いのです。

ただし、大横綱に限り「一代年寄」という特権が認められる場合があり、この場合は株を取得せずに親方として協会に残ることができます。しかし、この制度の適用は極めてハードルが高く、近年では見直し論も出ているため、先行きは不透明です。

親方の給料は現役時代より下がる

親方として協会に採用された後の給料は、現役時代の横綱給与と比べると大幅に下がることになります。委員や主任といった役職に応じて給与が決まりますが、月収ベースでは現役横綱の半分以下になることが一般的です。

もちろん、部屋を興して弟子を育成すれば、弟子養成費や部屋維持費などが協会から支給されますが、これはあくまで部屋の運営費です。親方個人の可処分所得としては、現役時代のような派手な生活を維持するのは難しくなるのが現実です。

それでも、定年まで安定した給与が保証される親方の地位は、不安定な力士稼業の後の「安住の地」として非常に魅力的です。現役時代に一気に稼ぎ、引退後は親方として安定を求める、というのが相撲界の黄金ルートと言えるでしょう。

部屋持ち親方と部屋付き親方の格差

親方の中にも、自分の相撲部屋を構える「部屋持ち親方」と、他の部屋に所属する「部屋付き親方」の間には経済的な格差があります。部屋持ち親方は経営者としての側面を持ち、弟子の数や強さに応じて協会から運営資金が入るため、手腕次第で収入を増やすことができます。

一方、部屋付き親方はサラリーマン的な立場に近く、給与収入がメインとなります。横綱出身者の多くは将来的に独立して自分の部屋を持つことを目指しますが、そのためには土地建物の確保など、さらなる巨額の資金が必要になります。

結局のところ、横綱はお金持ちになれるチャンスが最も大きい地位ですが、引退後も相撲界で影響力を持ち続けるためには、現役時代から計画的に資産形成をしておく必要があるのです。

まとめ:横綱の給料と退職金は夢と現実が交錯する

横綱の給料と退職金について、月収や年収の内訳から引退後の実情まで詳しく解説してきました。月収300万円、優勝賞金1,000万円、そして億単位の退職金や功労金という数字は、確かに夢のある金額ですが、その裏には厳しい勝負の世界と多額の経費負担が存在します。

これから大相撲を観戦する際は、土俵上の熱戦だけでなく、懸賞金の束や優勝インタビューの背景にある「力士たちの人生を賭けた戦い」にも注目してみてください。横綱という地位の重みと、そこで動くお金の意味を知れば、相撲観戦がより一層味わい深いものになるはずです。

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