宿舎はどこ?名古屋場所の宿舎一覧|地域別の特徴や見学マナーを解説!

蒸し暑い名古屋の夏が近づくと、街中で浴衣姿の力士を見かける機会が増え、大相撲ファンとしては心が躍る季節がやってきます。本場所の熱戦はもちろん楽しみですが、多くのファンにとってのもう一つの醍醐味は、各相撲部屋が構える「宿舎」を巡り、朝稽古の熱気や力士の素顔に触れることではないでしょうか。

しかし、数十ある相撲部屋の宿舎は愛知県内の広範囲に点在しており、お目当ての部屋がどこにあるのか、見学は可能なのかを調べるのは意外と大変な作業です。また、宿舎によっては一般の見学を受け付けていない場合や、事前予約が必要な場合もあり、事前の情報収集が満足度を大きく左右します。

そこで本記事では、名古屋場所における各相撲部屋の宿舎情報を地域別に整理し、見学の際のマナーや楽しみ方と合わせて徹底解説します。効率よく宿舎を回り、力士たちと触れ合うための完全ガイドとして、ぜひこの夏の大相撲観戦に役立ててください。

エリア 主な特徴
名古屋市内 交通の便が良く、複数の部屋をハシゴしやすい
尾張北部 犬山成田山など観光地とセットで楽しめる
尾張西部 蟹江や一宮など、地元密着の熱気が魅力

地域別に網羅!名古屋場所の宿舎一覧と各部屋の最新所在地

名古屋場所では、名古屋市内を中心に、北は犬山市から南は知多半島まで、愛知県全域のお寺や公民館が臨時の相撲部屋宿舎へと変貌します。まずは、自分の推し力士がどのエリアに滞在しているのかを把握し、効率的な訪問計画を立てることが重要です。ここでは、主要なエリアごとに宿舎の所在地と特徴を詳しく見ていきましょう。

宿舎の場所は、歴史ある神社仏閣を利用する場合もあれば、企業の保養所や倉庫を改装して利用する場合など、部屋ごとの個性が色濃く反映されています。特に人気力士を抱える部屋や、由緒ある部屋の宿舎周辺は、朝早くから多くのファンで賑わいを見せるホットスポットです。最新の情報を基に、エリアごとの傾向を掴んでください。

名古屋市中心部・北部(中区・東区・北区・西区)

名古屋市の中心部や北側のエリアは、名古屋城や繁華街からのアクセスも良く、観戦の前後に立ち寄りやすい便利な立地です。特に歴史ある寺院を宿舎とする部屋が多く、風情ある景色の中で力士たちの稽古風景を見られるのがこのエリアの大きな魅力と言えるでしょう。都会の喧騒の中に現れる力士の姿は、名古屋場所ならではの特別な光景です。

例えば、元横綱・千代の富士の系譜を継ぐ「九重部屋」は、東区にある徳源寺を長年宿舎としており、地元ファンにはお馴染みの光景となっています。また、北区や西区にも複数の部屋が拠点を構えており、地下鉄やバスを使って比較的スムーズに移動できるため、「宿舎巡り」の初心者にもおすすめのエリアです。ただし、駐車場が少ない場所も多いため、公共交通機関の利用を強く推奨します。

部屋名 主な宿舎場所 最寄りエリア
九重部屋 徳源寺(東区新出来) JR大曽根・車道
藤島部屋 聖徳寺(北区福徳町) 地下鉄庄内通
武蔵川部屋 ハラキン(北区大曽根) JR大曽根
伊勢ノ海部屋 善光寺別院(西区中小田井) 名鉄中小田井

名古屋市南部・東部(瑞穂区・天白区・緑区)

閑静な住宅街や丘陵地が広がる名古屋市の南部・東部エリアは、多くの相撲部屋が宿舎を構える激戦区の一つです。この地域は比較的静かな環境で稽古に集中できるためか、実力派の部屋が多く集まる傾向にあり、熱心な好角家たちが朝早くから足を運ぶ姿が見られます。緑豊かな公園や神社の近くに宿舎があることも多く、散策を楽しみながら部屋を訪ねることができるのも魅力の一つです。

注目すべきは、YouTubeでも人気を博している「二子山部屋」が瑞穂区の秋月院に宿舎を構えている点や、強豪「伊勢ヶ濱部屋」が瑞穂区の天理教施設を利用している点でしょう。これらの部屋は非常に注目度が高く、稽古見学の競争率も高くなる傾向にありますが、その分、間近で見る迫力は格別です。緑区方面にも複数の部屋が点在しており、このエリアだけで一日中相撲部屋巡りを楽しむことも可能です。

部屋名 主な宿舎場所 最寄りエリア
二子山部屋 秋月院(瑞穂区大喜町) 名鉄堀田
伊勢ヶ濱部屋 天理教東愛大教会(瑞穂区) 地下鉄瑞穂運動場
八角部屋 善光寺(天白区表山) 地下鉄八事
錣山部屋 愛知時計電機寮(緑区) 緑区鳴海周辺

名古屋市西部・港湾部(中川区・港区)

下町の雰囲気が残る中川区や、海に近い港区エリアにも、個性豊かな相撲部屋が宿舎を構えています。このエリアは古くからの商店街や住宅地が混在しており、地域住民と力士との距離が非常に近いことが特徴で、アットホームな雰囲気を味わいたいファンには最適です。夕方になると、浴衣姿で近所の銭湯やコンビニに出かける力士に遭遇できる確率も高いと言われています。

特に話題を集めるのが、中川区の善行寺に宿舎を構える「荒汐部屋」で、ガラス越しに見学できる東京の部屋と同様に、名古屋でもオープンな雰囲気がファンに愛されています。また、港区方面には「高田川部屋」などが拠点を置いており、力強い稽古の音が通りまで響いてくることもあります。名古屋駅からのアクセスも比較的良いため、新幹線で到着してすぐに訪れることができるのも嬉しいポイントです。

部屋名 主な宿舎場所 最寄りエリア
荒汐部屋 善行寺(中川区愛知町) 近鉄黄金
高田川部屋 東茶屋(港区) イオンモール名古屋茶屋近く
木瀬部屋 岐阜羽島(※近郊扱い) 新幹線岐阜羽島

尾張北部・東部(犬山・春日井・瀬戸・長久手)

名古屋市を飛び出し、北側の犬山市や春日井市、東側の瀬戸市や長久手市にも多くの部屋が宿舎を構えています。このエリアの最大の特徴は、広大な敷地を持つ有名寺院や公共施設を利用している部屋が多く、観光とセットで相撲部屋巡りを楽しめる点にあります。少し足は伸びますが、ドライブがてら訪れるには最高のロケーションと言えるでしょう。

代表的な例としては、犬山市の成田山名古屋別院を宿舎とする名門「出羽海部屋」が挙げられ、高台にある境内からは国宝・犬山城を望むこともできます。また、長久手市には「田子ノ浦部屋」、春日井市には「玉ノ井部屋」などが滞在しており、それぞれの地域で歓迎イベントが行われるなど、地元との結びつきも強固です。郊外ならではのゆったりとした空気の中で、力士たちものびのびと過ごしている様子が伺えます。

部屋名 主な宿舎場所 最寄りエリア
出羽海部屋 成田山名古屋別院(犬山市) 名鉄犬山遊園
玉ノ井部屋 地蔵寺(春日井市) JR勝川
田子ノ浦部屋 大雄院(長久手市) リニモ長久手古戦場
尾車部屋 西長根町(瀬戸市) 名鉄瀬戸線

尾張西部・知多方面(一宮・蟹江・大府)

繊維の街として知られる一宮市や、水郷の町・蟹江町、そして知多半島方面にも、相撲熱の高い地域が広がっています。このエリアの宿舎は、地域のお祭りやイベントに力士が積極的に参加することが多く、地元住民と一体となって名古屋場所を盛り上げているのが印象的です。ちゃんこ会や子供相撲などのイベント情報も、このエリアの部屋は比較的多く発信されています。

蟹江町の龍照院に宿舎を置く「高砂部屋」は、長年にわたり地域に愛されており、朝稽古の見学に訪れるファンが絶えません。また、一宮市には「佐渡ヶ嶽部屋」、大府市には「芝田山部屋」など、人気部屋が点在しており、それぞれの地域で熱烈な歓迎を受けています。名古屋駅からは電車で10分から20分程度でアクセスできる場所も多いため、意外な穴場スポットとしておすすめです。

部屋名 主な宿舎場所 最寄りエリア
高砂部屋 龍照院(蟹江町) 近鉄蟹江
佐渡ヶ嶽部屋 一宮市開明 名鉄尾西線
芝田山部屋 豊田自動織機工場内(大府市) JR大府
片男波部屋 熱田神社(大府市) JR大府

絶対厳守!朝稽古の見学ルールとマナー

相撲部屋の朝稽古見学は、ファンにとって憧れの体験ですが、あくまで力士たちが真剣勝負で精進する「神聖な場」にお邪魔しているという意識を忘れてはいけません。近年では、マナー違反が原因で見学が禁止になったり、非公開になったりする部屋も増えています。ここでは、全てのファンが気持ちよく見学し、来年以降もこの文化を守っていくために絶対に守るべき鉄則を解説します。

基本的には「親方や力士、関係者の迷惑にならないこと」が全てですが、具体的な行動指針として、私語や撮影、服装などに関する細かいルールが存在します。部屋ごとに独自のルールを設けている場合もありますが、ここで紹介するのはどの部屋にも共通する「最低限のマナー」です。訪問前に必ず確認し、心構えを整えてから出発しましょう。

事前確認の重要性と「電話」のルール

まず大前提として、全ての部屋が常に一般公開されているわけではないという事実を理解しておく必要があります。感染症対策や防犯上の理由、あるいは力士のコンディション調整のために、完全非公開としている部屋も少なくありません。そのため、いきなり現地を訪問するのではなく、必ず事前に部屋の公式サイトやSNS、または電話で「見学可能かどうか」を確認することが不可欠です。

特に電話で問い合わせる際は、稽古中やちゃんこの準備で忙しい早朝や午前中の時間を避け、昼過ぎから夕方の落ち着いた時間帯にかけるのが礼儀です。また、後援会員のみ限定公開としている場合もあるため、「一般の見学は可能ですか」とはっきりと尋ねることが大切です。無断での訪問は、部屋側に多大な迷惑をかけるだけでなく、セキュリティ上の問題として扱われる可能性もあるため絶対に避けましょう。

  • 公式サイトやSNSで最新の「見学可否」情報をチェックする
  • 電話問い合わせは稽古時間帯(早朝〜正午)を避ける
  • 「見学不可」と言われた場合は食い下がらず、潔く諦める

見学中の振る舞いと禁止事項

いざ稽古場に入ることが許されたとしても、そこは観光地ではなく、力士たちが命がけでぶつかり合う修練の場です。見学中は「私語厳禁」が鉄則であり、友人同士の会話はもちろん、独り言や感嘆の声さえも極力控えるべきです。携帯電話やスマートフォンは必ずマナーモードに設定し、着信音が鳴らないようにすることはもちろん、通話も厳禁です。

また、飲食や喫煙も当然ながら禁止されており、脱帽やサングラスを外すといった礼節も求められます。あぐらや足を投げ出して座るのではなく、正座や体育座りなど、場所を取らず失礼のない姿勢で見学しましょう。力士が集中している空気を乱すような行為は、即座に退場を命じられる原因となります。静寂の中に響く激しい衝突音こそが、朝稽古の醍醐味であることを忘れないでください。

  • 稽古場内では一切の私語を慎み、静粛を保つ
  • スマホはマナーモード必須、通話や操作は控える
  • 足の裏を土俵に向けない座り方を心がける

写真撮影の可否とSNSへの配慮

写真や動画の撮影については、部屋によって方針が大きく異なるため、現地の掲示や関係者の指示に必ず従ってください。「撮影禁止」の部屋であればカメラを構えることすらマナー違反ですし、許可されている場合でもフラッシュの使用やシャッター音が出る撮影は厳禁です。フラッシュの光は力士の集中力を削ぐだけでなく、目のくらみによる怪我の原因にもなりかねない危険な行為です。

さらに、撮影した写真や動画をSNSやブログにアップロードする際も注意が必要で、他の見学者が写り込んでいないか、プライバシーへの配慮が求められます。中には「撮影はOKだがSNSへの投稿はNG」という条件付きの部屋も存在します。承認欲求を満たすことよりも、部屋の方針や力士への敬意を優先し、迷った場合は「自分の思い出として保存するだけ」に留めるのが賢明な判断と言えるでしょう。

  • フラッシュ撮影は絶対に禁止(怪我の原因になる)
  • シャッター音や操作音が鳴らない設定にする
  • SNS投稿の可否についても必ず現地で確認する

推し力士に会いたい!ファンサービスの心得

宿舎巡りのもう一つの楽しみは、稽古後のリラックスした力士たちと交流できるチャンスがあることですが、ここでも相手へのリスペクトが何よりも重要です。力士にとって場所期間中は、一年で最も緊張感が高まる戦いの最中であり、勝敗によっては精神的に余裕がない場合も多々あります。ファンサービスはあくまで「力士の好意」によって成り立つものであり、義務ではないことを肝に銘じておきましょう。

無理な出待ちや執拗なサインのおねだりは、力士の休息時間を奪うだけでなく、近隣住民への迷惑行為にもなりかねません。ここでは、力士にとってもファンにとっても気持ちの良い交流となるための、適切なタイミングや接し方について解説します。節度ある行動こそが、未来のファンサービスを維持するための鍵となります。

出待ち・入り待ちの適切なタイミング

力士に声をかけるチャンスとして最も一般的なのは、朝稽古が終わった後や、本場所の会場へ向かう移動のタイミングです。しかし、稽古直後の力士は疲労困憊の状態であり、まずは食事や休息をとりたいと考えているのが普通です。そのため、宿舎に戻る道中や玄関前で待ち構える行為は、場所によっては通行の妨げになるため推奨されません。

比較的声をかけやすいのは、夕方のリラックスした時間帯に近所の銭湯や買い物に出かけるタイミングですが、これもプライベートな時間であることを忘れないようにしましょう。また、本場所会場の入り待ち・出待ちについても、指定されたエリア内で行い、力士の進路を塞いだり、体に触れたりする行為は絶対にNGです。遠くから見守り、目が合ったら軽く会釈をする程度の「奥ゆかしさ」が、力士から好感を持たれる秘訣です。

  • 稽古直後や取組前などのピリピリした時間は避ける
  • 近隣の民家や店舗の入り口を塞いで待機しない
  • 移動中のタクシーや車を追いかける行為は論外

サインや写真をお願いする際のマナー

運良く力士に声をかけられる状況になったとしても、いきなり色紙やペンを突き出すのは大変失礼な行為です。まずは「お疲れ様です」や「応援しています」といった労いの言葉をかけ、相手の反応を見てから、謙虚な姿勢で「もしよろしければ」とお願いするのが基本です。特に、負けが込んで機嫌が悪い時や、急いでいる様子の時は、潔く身を引くことが真のファンのあり方です。

また、サインペンの持参は必須であり、黒の太いマジックなど、書きやすいものをこちらで用意し、キャップを外して手渡すのがスマートな対応です。写真撮影をお願いする場合も、自撮りではなく誰かに撮ってもらうなどして短時間で済ませ、通行人の邪魔にならないよう配慮しましょう。断られた場合でも、嫌な顔をせず「頑張ってください」と笑顔で送り出す余裕を持つことが大切です。

  • 必ず自分のペンを用意し、すぐに書ける状態で渡す
  • 着ている浴衣や体へのサインは避ける(色紙を用意する)
  • 断られても文句を言わず、感謝の気持ちを伝える

差し入れはNG?何が喜ばれるか

「応援の気持ちを形で示したい」と差し入れを考えるファンも多いですが、食品や飲料の差し入れは衛生管理やドーピング防止の観点から、近年では受け取りを辞退する部屋が増えています。特に手作りの料理やお菓子、生ものなどは、食中毒のリスクがあるため、親しい後援会関係者以外からは基本的に受け取ってもらえないと考えた方が良いでしょう。

もし何か渡したい場合は、ファンレターや手紙が最も無難で、かつ力士の心に響くプレゼントとなります。どうしても物品を贈りたい場合は、事前に部屋の方針を確認するか、タオルや入浴剤などの消耗品を選ぶのが無難ですが、これらも大量にあると荷物になる可能性があります。結局のところ、会場で大きな声援を送ったり、グッズを購入したりすることが、最も直接的で喜ばれる「応援」の形なのです。

  • 手作り食品や生ものの差し入れは衛生上NG
  • 高価な品物は相手に気を使わせるため避ける
  • 手紙や応援メッセージが最も安全で喜ばれる

宿舎のタイプで見る「名古屋場所」の風景

名古屋場所の宿舎巡りが面白い理由の一つに、宿舎となる建物のバリエーションが豊かであることが挙げられます。東京の両国にある常設の部屋とは異なり、名古屋場所ではお寺、神社、倉庫、公民館、企業の寮など、ありとあらゆる場所が臨時の相撲部屋に早変わりします。この「非日常感」こそが、地方場所ならではの独特の風情を生み出しています。

それぞれの宿舎タイプによって、見学のしやすさや雰囲気も大きく異なります。例えば、お寺であれば境内が広く見学スペースが確保されていることが多いですが、企業の敷地内だとセキュリティが厳しく立ち入りが制限されることもあります。ここでは、代表的な宿舎のタイプとその特徴について深掘りしてみましょう。

「お寺・神社」での合宿スタイル

名古屋場所の宿舎として最もポピュラーで、かつ風情があるのが寺社仏閣を利用したスタイルです。本堂の横や境内に仮設の土俵が作られ、早朝の澄んだ空気の中、お経と四股を踏む音が重なる光景は、日本の伝統美そのものです。木々に囲まれた境内は日陰も多く、見学者にとっても比較的過ごしやすい環境が整っている場合が多いのが特徴です。

また、お寺や神社は地域コミュニティの中心でもあるため、近所のお年寄りや子供たちが日常的に出入りしており、開放的な雰囲気であることが多いのも魅力です。ただし、あくまで宗教施設をお借りしている状態なので、本堂への参拝を済ませてから見学する、墓地エリアには立ち入らないなど、参拝者としての最低限のマナーを守ることが求められます。鐘の音と共に一日が始まる力士たちの生活を垣間見ることができるでしょう。

  • 日本の夏らしい風情ある写真が撮りやすい
  • 木陰が多く、比較的涼しく見学できる場合が多い
  • 参拝マナー(一礼や静粛)を守ることが絶対条件

「企業施設・倉庫」の活用事例

近年増えているのが、地元企業の倉庫や工場の一部、あるいは社員寮を借りて宿舎とするケースです。これらは広大なスペースを確保しやすく、空調設備やシャワーなどの生活環境が整っている場合が多いため、力士のコンディション調整には適しています。一方で、ファンにとっては少しハードルが高い場所となることが多く、注意が必要です。

企業の敷地内であるため、関係者以外立ち入り禁止のエリアが広く設定されていたり、そもそも道路から内部が全く見えなかったりすることも珍しくありません。しかし、稽古場のシャッターを開放してくれる部屋もあり、その場合は工場のような無機質な空間と、伝統的なまわし姿のコントラストという独特の光景を目にすることができます。ビジネス街や工業地帯に突如現れる相撲部屋ののぼり旗は、名古屋の夏の風物詩とも言えます。

  • 生活環境が整っており、力士にとっては快適
  • 一般人の立ち入りが厳しく制限されることが多い
  • 無機質な空間での稽古という独特の雰囲気が漂う

「公民館・公共施設」と地域密着

地域の公民館や集会所を宿舎として利用する部屋もあり、こちらは最も「地域密着度」が高いスタイルと言えます。普段は町内会の集まりに使われる場所が、夏の間だけ相撲部屋になるため、近隣住民総出で力士をサポートする体制が出来上がっていることが多く、非常にアットホームな空気に包まれています。

こうした場所では、夕方に力士が近所の子供たちと遊んでいたり、町内会の掲示板に稽古のスケジュールが貼られていたりと、生活感あふれる交流が見られます。見学の際も、近所の方が親切に場所を教えてくれることがありますが、住宅街のど真ん中である場合が多いため、路上駐車や話し声には特に厳格な配慮が必要です。地域の方々の「生活の場」にお邪魔しているという感覚を常に持ち続けましょう。

  • 地域住民との距離が近く、アットホームな雰囲気
  • 住宅街にあるため、騒音や駐車マナーは厳禁
  • ローカルな情報(ちゃんこ会など)が得やすい

観戦・見学を快適にするための物流と準備

最後に、名古屋場所の宿舎巡りを成功させるための、物理的な準備とアクセス情報について解説します。7月の名古屋は日本有数の酷暑地帯として知られており、適切な対策を講じなければ、熱中症で倒れてしまう危険性すらあります。また、多くの宿舎は駅から離れた場所にあるため、移動手段の確保も重要な課題となります。

「行き当たりばったり」の行動は、時間と体力を無駄に消耗するだけでなく、思わぬトラブルの原因にもなります。プロの観戦者として、スマートに移動し、涼しく快適に過ごすためのノウハウを身につけ、万全の状態で推しの部屋を訪問しましょう。準備の良し悪しが、当日の楽しさを決めると言っても過言ではありません。

公共交通機関 vs 車移動のメリット・デメリット

移動手段として、車(レンタカー含む)を使うか、電車・バスを使うかは非常に悩ましい問題です。車移動の最大のメリットは、冷房の効いた空間で移動でき、複数の離れた宿舎を効率よく回れる点ですが、最大のリスクは「駐車場の確保」です。ほとんどの宿舎には見学者用駐車場がなく、近隣のコインパーキングも満車であるケースが多発します。路上駐車は即警察に通報されるため、絶対にNGです。

一方、公共交通機関は時間はかかりますが、駐車場の心配がなく、ビールなどのアルコールを楽しめるという利点があります。特に名古屋市内の部屋であれば、地下鉄と市バスを駆使することで十分に回ることが可能です。ただし、郊外の部屋(犬山や蟹江など)へ行く場合は、駅から徒歩20分以上かかる場所も多いため、駅からのタクシー利用や、レンタサイクル(最近増えているシェアサイクル)の活用を検討すると良いでしょう。

  • 市内中心部は「地下鉄+徒歩/タクシー」が最強
  • 郊外へ車で行くなら、駅周辺に停めてパーク&ライド
  • 路上駐車やコンビニへの無断駐車は厳禁

名古屋の猛暑に勝つ!熱中症対策アイテム

「名古屋の夏は蒸し風呂」と言われるほど、その暑さは過酷です。朝稽古の見学は早朝とはいえ、日が昇れば気温は急上昇し、湿度の高さも相まって体感温度はかなりのものになります。特に屋外で長時間立ち見をする場合、十分な水分補給と冷却グッズは必須です。凍らせたペットボトルや塩分タブレットはもちろん、首を冷やすリングや携帯扇風機も大いに役立ちます。

また、日傘や帽子も必需品ですが、混雑した見学エリアでは日傘が周囲の人の視界を遮ったり、目に当たったりする危険があるため、使用には配慮が必要です。ツバの広い帽子や、濡らすと冷たくなるタオルなどを活用し、周囲に迷惑をかけずに涼を取る工夫をしましょう。少しでも気分が悪いと感じたら、無理をせず日陰や涼しい場所に退避する勇気を持つことが大切です。

  • 水分は「喉が渇く前」にこまめに補給する
  • 混雑時の日傘は避け、帽子やタオルを活用する
  • 冷却スプレーや保冷剤で体を物理的に冷やす

名古屋グルメ「ちゃんこ」を楽しむには

相撲部屋巡りの締めくくりとして、本場の「ちゃんこ」を味わいたいと考える方も多いでしょう。本場所期間中、一部の部屋では後援会主催の「千秋楽パーティー」などでちゃんこが振る舞われることがありますが、一般参加は難しいのが現状です。しかし、名古屋市内には元力士が経営するちゃんこ料理店が数多く存在し、プロの味を楽しむことができます。

また、ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)内の売店や、会場周辺のイベント広場では、相撲部屋監修のちゃんこが販売されることがあり、こちらは誰でも気軽に味わうことができます。宿舎の近くにある喫茶店で「モーニング」を楽しむのも名古屋ならではの楽しみ方です。力士も訪れるかもしれない地元の名店を探し、名古屋の食文化と相撲文化の融合を堪能してみてはいかがでしょうか。

  • 部屋主催の食事会は一般参加不可が多いため注意
  • 会場周辺の「相撲グルメ屋台」をチェックする
  • 元力士経営のお店なら、一年中本場の味が楽しめる

まとめ

名古屋場所の宿舎巡りは、単なる観光ではなく、力士たちの生活と努力の場に触れる貴重な体験です。名古屋市内から郊外まで、それぞれの地域に根付いた部屋の個性を知り、適切なマナーを持って訪問すれば、テレビでは味わえない感動と興奮が得られるはずです。特に、早朝の凛とした空気の中で見る稽古風景は、一生の思い出になることでしょう。

最後に改めて強調したいのは、全ての活動は「部屋と近隣住民の理解」の上に成り立っているということです。感謝とリスペクトの気持ちを忘れず、無理な追っかけや迷惑行為は絶対に慎んでください。良識あるファンとして、名古屋の夏を熱く盛り上げる力士たちを全力で応援しましょう。さあ、地図とマナーを携えて、熱気あふれる宿舎巡りへと出かけてみてください!

コメント

タイトルとURLをコピーしました