名古屋場所の朝稽古を見学したい!解禁情報や宿舎の場所とマナーは?

夏の訪れとともに、愛知県周辺が熱気に包まれる季節がやってきます。名古屋場所の最大の魅力は、本場所の取組だけでなく、力士たちが一時的に拠点を置く「宿舎」での朝稽古を間近で見学できるチャンスがあることです。

東京の相撲部屋とは異なり、名古屋では寺社や公民館などが臨時の宿舎となるため、独特の風情と距離感で相撲の迫力を肌で感じることができます。しかし、見学には厳格なルールやマナーが存在し、事前の情報収集が欠かせません。

この記事では、名古屋場所における朝稽古見学のポイントや注意点を、初心者の方にも分かりやすく解説します。

項目 概要
見学時期 初日の約2週間前から千秋楽まで(部屋による)
主な場所 名古屋市内および近郊(愛知・岐阜・三重)の寺社等
見学方法 自由見学、要電話予約、後援会限定など様々
必需品 暑さ対策グッズ、清潔な靴下、静寂を守る心

名古屋場所の朝稽古を見学するための基礎知識と日程

名古屋場所の朝稽古は、普段の東京での稽古とは異なる特別な環境で行われます。まずは、見学を計画する上で押さえておくべき基本的なスケジュールと、稽古の全体像について理解を深めましょう。

地域の方々の協力によって成り立つ名古屋宿舎での稽古は、力士にとってもファンにとっても特別な時間です。いつ、どこに行けば良いのか、その基本構造を解説します。

宿舎入りから稽古開始までの流れ

各相撲部屋が名古屋入りするのは、通常、本場所初日の約2週間前です。6月下旬頃から先発隊が到着し、土俵作りや宿舎の整備を行い、その後に関取を含む本隊が到着して本格的な稽古が始まります。

見学が最も盛んに行われるのは、本場所が始まる前の「前相撲」と呼ばれる期間から初日までの間です。この時期は、力士たちも本番に向けて仕上げの段階に入っており、非常に気迫の入った申し合い(実戦形式の稽古)を見ることができます。

一方で、本場所が始まってからの期間は、取組のある力士は朝の調整を早めに切り上げたり、休養に充てたりすることも少なくありません。したがって、フルメンバーでの激しい稽古を見たい場合は、場所前の1週間が狙い目と言えるでしょう。

1日のタイムスケジュールと見学推奨時間

朝稽古は非常に早い時間から始まります。一般的には、早朝6:00頃から幕下以下の若い力士たちが基礎運動や土俵での稽古を開始します。四股(しこ)、すり足、鉄砲といった伝統的な鍛錬が繰り返されます。

十両以上の関取衆が土俵に降りてくるのは、部屋にもよりますが8:00から9:00頃が多いです。最も激しく、見応えのある「申し合い」が行われるのは9:00から10:30頃にかけての時間が中心となります。

見学に行く際は、あまりに早すぎる時間に到着しても、関取衆がまだ現れていない可能性があります。逆に遅すぎると、稽古が終わってちゃんこ(食事)の準備に入ってしまうため、8:00頃を目安に現地に到着するように計画すると良いでしょう。

ただし、人気の部屋や見学スペースが狭い宿舎の場合は、良い場所を確保するために早朝から並ぶ必要があるケースもあります。

見学の可否を確認する方法

全ての相撲部屋が朝稽古の見学を一般に開放しているわけではありません。特に近年は、感染症対策や力士のコンディション管理、近隣への配慮から「非公開」または「後援会関係者のみ」とする部屋も増えています。

確実に見学するためには、各部屋の公式ホームページやSNS(XやInstagram)で最新の情報を確認することが必須です。多くの部屋が、場所入りの数週間前に見学の可否やルールについてのアナウンスを行います。

公式発表がない場合は、電話での問い合わせが必要になることもありますが、稽古中の時間帯(午前中)や食事時は避け、夕方などの落ち着いた時間に連絡するのがマナーです。また、宿舎の入り口に「見学お断り」の張り紙がある場合は、絶対に敷地内に立ち入らないようにしましょう。

出稽古の有無と確認の難しさ

本場所前には、他の部屋の力士が稽古場を訪れる「出稽古(でげいこ)」が行われることがあります。横綱や大関クラスが他の部屋を訪問すると、普段は見られない好取組が稽古場で見られるため、ファンにとってはたまらない瞬間です。

しかし、出稽古の予定は事前に公表されることはほとんどありません。当日の朝、力士の体調や親方同士の話し合いで決まることが多いため、「見られたらラッキー」程度の心構えでいることが大切です。

名古屋場所の場合、部屋同士の宿舎が離れていることもあるため、東京に比べて出稽古の頻度が変わることもあります。SNSなどで現地のリアルタイム情報を検索すると、当日の出稽古情報が見つかることもあるでしょう。

雨天時の対応と注意点

名古屋の宿舎は、寺社の境内や屋外に仮設の土俵を作っているケースが多くあります。立派な屋根がある場合もあれば、テントのような簡易的な屋根の場合もあります。

激しい雨が降った場合、屋外の土俵では稽古が中止になったり、室内でのトレーニングに変更されたりすることがあります。その場合、見学スペースが確保できず、見学自体が中止になることも珍しくありません。

梅雨の時期と重なることも多いため、天気予報のチェックは欠かせません。また、見学者用のスペースには屋根がないことが多いため、雨具の準備も必要ですが、稽古の妨げにならないよう、傘ではなくレインコートを使用するなどの配慮が求められます。

名古屋場所特有の宿舎事情とエリア別ガイド

名古屋場所の大きな特徴は、相撲部屋が名古屋市内に限らず、愛知県内の近郊都市や、岐阜県、三重県にも分散して宿舎を構える点です。それぞれのエリアによって環境やアクセスが大きく異なります。

お目当ての部屋がどこに宿舎を構えているかを把握し、移動手段を確保することは、朝稽古見学を成功させるための第一歩です。ここでは、主要なエリアごとの特徴を解説します。

名古屋市内エリアの特徴

名古屋市内に宿舎を構える部屋は、交通の便が良く、地下鉄やバスで見学に行きやすいのがメリットです。特に中区、東区、北区などの中心部に近いエリアの寺院を宿舎とする部屋は、多くの見学者が訪れます。

しかし、アクセスが良い分、混雑もしやすい傾向にあります。土日や本場所直前の時期には、見学者が殺到し、入場制限がかかることもあります。また、市街地であるため、近隣住民への騒音配慮や路上駐車の禁止など、マナー遵守がより厳格に求められます。

駐車場がないケースがほとんどなので、公共交通機関を利用するか、近隣のコインパーキングを事前に調べておく必要があります。

愛知県尾張・三河エリアの特徴

一宮市、犬山市、長久手市、豊田市など、名古屋市周辺の尾張・三河エリアにも多くの部屋が宿舎を構えています。これらのエリアは、名古屋市内中心部から電車で30分から1時間程度の距離にあります。

比較的広めの寺院や企業の保養所、大学の施設などを利用することが多く、見学スペースに余裕がある場合もあります。郊外ならではののどかな雰囲気の中で、リラックスして稽古に励む力士の姿が見られるかもしれません。

ただし、最寄り駅から距離がある場合も多いため、駅からタクシーを利用するか、レンタカーでの移動を検討する必要があります。事前にアクセスのシミュレーションをしておきましょう。

岐阜県・三重県エリアの特徴

岐阜市、大垣市、羽島市などの岐阜県内や、桑名市、四日市市などの三重県内に宿舎を置く部屋もあります。これらは名古屋場所の会場である「ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)」へは少し距離がありますが、地域との結びつきが強く、歓迎ムードが高いのが特徴です。

地域のお祭りやイベントに力士が参加することもあり、地元の方々と力士の距離が近いのも魅力の一つです。見学者にとっても、観光を兼ねて訪れることができるエリアと言えます。

移動には時間がかかるため、朝稽古を見学するためには早朝の出発か、前泊が必要になる場合もあります。遠方からの見学の場合は、宿泊計画も含めてスケジュールを組みましょう。

朝稽古見学における絶対厳守のマナーと禁止事項

朝稽古の見学は、あくまで「力士たちの真剣な鍛錬の場」にお邪魔させていただくというスタンスが基本です。観光イベントではないため、マナー違反は即座に退場を命じられるだけでなく、翌日以降の見学が全面禁止になる原因にもなります。

すべての見学者が気持ちよく、そして力士が稽古に集中できるように、以下のルールを絶対に守ってください。これらは暗黙の了解ではなく、明示的な禁止事項として理解しておく必要があります。

私語厳禁と静寂の維持

稽古場は神聖な場所であり、力士たちは極限の集中状態で体にぶつかり合っています。見学者同士のおしゃべり、独り言、笑い声は厳禁です。小さな声であっても、静まり返った稽古場では非常によく響き、力士の集中力を削ぐ原因になります。

特に、子供連れの場合は注意が必要です。子供が泣いたり騒いだりしてしまった場合は、速やかにその場を離れる配慮が求められます。感動や興奮を言葉にしたくなる気持ちは分かりますが、稽古場を離れるまでは心の中に留めておきましょう。

スマートフォンの着信音や操作音も絶対に鳴らないように設定してください。マナーモードにするだけでなく、シャッター音や通知音が鳴らないか、事前に確認しておくことが大切です。

写真・動画撮影のルール

写真や動画の撮影に関しては、部屋ごとにルールが異なります。「撮影完全禁止」の部屋もあれば、「静止画のみ可」「動画不可」「フラッシュ禁止」などの条件付きで許可されている部屋もあります。

特に「フラッシュ撮影」は、力士の目をくらませ、重大な怪我につながる恐れがあるため、どの部屋でも絶対に禁止されています。カメラの設定を必ず確認し、発光しないようにしておいてください。

また、シャッター音が連続して鳴り響くのも迷惑となります。可能であれば静音モードを使用するか、撮影回数を控えるなどの配慮が必要です。三脚や脚立の使用も、他の見学者の邪魔になるため基本的には禁止されています。

飲食・喫煙の禁止

稽古場の見学スペースでの飲食は厳禁です。ガムを噛んだり、飴を舐めたりしながらの見学も失礼にあたります。水分補給に関しては、熱中症対策として許容される場合が多いですが、ペットボトルの開閉音などに気を使い、目立たないように手短に行いましょう。

喫煙に関しては、敷地内全面禁煙としている場所がほとんどです。寺社の境内であればなおさらです。携帯灰皿を持参していても、指定された場所以外での喫煙は絶対にやめましょう。

ゴミを捨てることも論外です。自分の出したゴミは必ず持ち帰るのが基本中の基本です。地域の方々が提供してくれた場所を汚さないよう、来た時よりも美しくするつもりで利用してください。

服装と持ち物:名古屋の猛暑に備える準備

7月の名古屋は、日本国内でも有数の猛暑地帯として知られています。高温多湿の中で行われる朝稽古の見学は、見学者自身にとっても過酷な環境となることがあります。体調を崩して迷惑をかけないよう、万全の準備が必要です。

また、神聖な稽古場や寺社に上がることを想定し、失礼のない服装を心がけることも大切です。ここでは、快適かつマナーを守った服装と持ち物について解説します。

熱中症対策アイテムの必須リスト

見学スペースは屋外や、空調の効いていない半屋外であることが多いです。また、人口密度が高くなるとさらに温度が上がります。飲み物は必ず持参しましょう。スポーツドリンクや経口補水液など、塩分補給ができるものが推奨されます。

音の出ない扇子やうちわ、首を冷やすための冷却タオル、瞬間冷却パックなども役立ちます。ただし、電動のハンディファンはモーター音が静寂な空間で響く可能性があるため、使用には周囲への配慮が必要です。

帽子も有効ですが、後ろの人の視界を遮らないよう、つばの広いものは避けるか、状況を見て脱ぐなどの対応をしましょう。日傘の使用も、混雑した場所では危険なため控えるべきです。

服装のマナーと注意点

服装は、動きやすく清潔感のあるものが好ましいです。華美すぎる服装や、露出が極端に多い服装は避けましょう。また、寺社の本堂や座敷に上がって見学させていただける場合もあります。

その際、素足で上がるのは非常に失礼にあたります。必ず清潔な靴下を着用するか、持参するようにしてください。サンダル履きで訪れる場合でも、靴下を一足バッグに入れておくのが大人のマナーです。

また、正座やあぐらで見学することになる場合が多いため、長時間座っていても足が痺れにくいゆったりとしたズボンなどがおすすめです。スカートの場合は、座った際に足元が気にならない丈のものを選びましょう。

虫除け対策も忘れずに

名古屋の宿舎は自然豊かな場所に位置していることも多く、特に早朝は蚊やブヨなどの虫が発生しやすい時間帯です。見学中に虫に刺されて痒みで集中できなくなったり、虫を払う動作が目立ってしまったりすることは避けたいものです。

スプレータイプの虫除けを事前に使用しておくか、虫除けシールやリングなどを活用しましょう。ただし、香りの強いスプレーや香水は、力士や他の見学者の迷惑になるため、無香料タイプを選ぶのが賢明です。

肌の露出を抑えるために、薄手の長袖やアームカバーを着用することも、日焼け対策と虫除け対策の両面で有効です。

見学後のファンサービスと接し方

稽古終了後は、憧れの力士と交流できる貴重なチャンスがあるかもしれません。しかし、稽古直後の力士は心身ともに疲弊しており、これから食事や体のケアを行う大切な時間でもあります。

力士へのリスペクトを忘れず、適切な距離感で接することが重要です。ここでは、写真撮影やサインをお願いする際のタイミングや心構えについて解説します。

タイミングを見極める

稽古中はもちろん、稽古が終わって土俵から上がる直前なども、まだ力士の気合が残っている状態です。むやみに声をかけるのは避けましょう。親方や関取衆が宿舎に戻る際や、整理運動を終えてリラックスした表情を見せた時がチャンスです。

また、ちゃんこ(食事)の時間が始まると、力士たちは配膳や食事に集中します。食事中の力士に声をかけるのはマナー違反です。すべてのタイミングは「力士ファースト」で考え、迷惑そうにしていたらすぐに引き下がる潔さが大切です。

部屋によっては、ファンサービスの時間を別途設けている場合や、逆に一切の接触を禁止している場合もあります。現地のスタッフや付け人さんの指示に従うことが最優先です。

サインや写真をお願いする際のマナー

サインをお願いしたい場合は、色紙とマジック(太めの油性ペン)を自分で用意しておくのが基本です。ペンが出にくい、色紙がないといった状況で力士を待たせるのは失礼です。色紙は袋から出し、ペンのキャップを外して渡せる状態で待機しましょう。

写真撮影をお願いする場合も、スマートフォンやカメラをすぐに撮影できる状態で準備しておきます。ツーショットをお願いする際は、自撮りではなく周囲の人に手早く頼むか、スムーズに行えるようにしましょう。

そして何より大切なのは、丁寧な言葉遣いと感謝の気持ちです。「お疲れのところすみません」「ありがとうございます」「頑張ってください」といった言葉を添えるだけで、お互いに気持ちの良い交流が生まれます。

SNSへの投稿に関する注意

撮影した写真や動画をSNSに投稿する際は、各部屋のルールやガイドラインを確認してください。「稽古風景のアップロード禁止」や「動画の投稿禁止」といったルールを設けている部屋もあります。

また、他の見学者の顔が写り込んでいる場合は、スタンプで隠すなどのプライバシー配慮が必要です。力士のプライベートな姿や、だらしない格好などが写ってしまった場合は、投稿を控えるのがファンとしての良識です。

無断で撮影した写真を商用利用することは肖像権の侵害になります。あくまで個人の思い出として楽しむ範囲に留め、相撲界の品位を損なうような投稿は絶対に避けてください。

まとめ

名古屋場所の朝稽古見学は、テレビ中継では決して味わうことのできない、相撲の「生」の迫力と伝統の重みを感じられる貴重な体験です。力士たちの激しい息づかい、体がぶつかり合う音、そして張り詰めた空気感は、一生の思い出になることでしょう。

しかし、その体験は、部屋の方々の厚意と、見学者一人ひとりのマナーによって支えられています。あくまで「稽古を見せていただいている」という感謝の気持ちを忘れず、節度ある行動を心がけることが大切です。

事前に各部屋の最新情報をチェックし、暑さ対策とマナーの準備を万全にして、名古屋の熱い夏を体感しに行ってみてください。土俵上の厳しさを見ることで、本場所の取組を見る目が変わり、大相撲がより一層好きになるはずです。

さあ、あなたも今年の夏は、早起きをして名古屋の宿舎へ足を運んでみませんか?そこには、相撲の真髄に触れる感動的な光景が待っています。

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