大相撲名古屋場所が近づくと、愛知県内各地に力士たちの幟(のぼり)が立ち並び、独特の熱気に包まれます。中でも元横綱・稀勢の里(二所ノ関親方)が率いる「二所ノ関部屋」は、その注目度の高さから宿舎の場所や稽古風景に関心を寄せるファンが後を絶ちません。
本記事では、二所ノ関部屋が名古屋場所で拠点とする宿舎について、最新の現地情報に基づいた詳細データを公開します。
- 二所ノ関部屋の名古屋宿舎の正確な住所とアクセス
- 「モデルハウス」を活用したユニークな最新設備の全貌
- 一般ファンの稽古見学に関する公式ルールとマナー
二所ノ関部屋の名古屋場所宿舎は安城市「アイベース愛知」に決定
二所ノ関部屋が名古屋場所期間中に滞在する宿舎は、愛知県安城市にある「アイベース愛知(アイパーク愛知内)」です。ここは一般的な寺社仏閣や公民館の仮住まいとは一線を画す、非常に近代的な設備が整った拠点として知られています。
なぜこの場所が選ばれたのか、そしてどのような環境なのか、まずは宿舎の基本情報から詳細に紐解いていきましょう。
正確な住所と施設概要
二所ノ関部屋の名古屋宿舎の住所は「〒446-0066 愛知県安城市池浦町大山田上2番地36」です。ここは住宅メーカーである株式会社アイ工務店が運営する複合展示場「アイパーク愛知」の敷地内に位置しています。
「アイベース愛知」と呼ばれるこの施設は、普段はモデルハウスやイベントスペースとして活用されていますが、名古屋場所の時期になると二所ノ関部屋専用の宿舎へと変貌します。幟が立ち並ぶその光景は、安城市の夏の風物詩として定着しつつあります。
従来にはない「モデルハウス型」宿舎
相撲部屋の地方宿舎といえば、古くからのお寺や神社の参集殿、あるいは企業の保養所や倉庫を借り上げることが通例でした。しかし、二所ノ関部屋の宿舎は「最新の住宅展示場」という、角界でも極めて珍しいスタイルをとっています。
これは、二所ノ関親方(元稀勢の里)の「力士たちに快適な住環境を提供したい」という改革精神と、アイ工務店の協力によって実現したものです。断熱性や居住性に優れた現代的な建物で、力士たちは本場所中の激しい消耗を癒やすことができます。
土俵へのこだわりと環境
宿舎敷地内には、仮設とは思えない本格的な土俵が設置されています。特筆すべきは、使用されている土が両国国技館と同じ「荒木田土」であり、その量は実に23トンにも及ぶという点です。
地方場所であっても本場所と同じ感覚で稽古に打ち込めるよう、土の質からこだわり抜かれています。屋根付きの全天候型スペースとなっており、梅雨時期の名古屋でも天候に左右されずに申し合い稽古が可能です。
宿舎周辺の雰囲気と治安
安城市池浦町は、閑静な住宅街と商業施設が程よく調和したエリアです。宿舎周辺には大きな公園や学校もあり、治安は非常に良好で落ち着いた雰囲気があります。
力士たちが浴衣姿で近隣を歩く姿も見られ、地域住民との距離が近いのも特徴です。ただし、あくまで住宅展示場と住宅街が隣接するエリアであるため、見学に訪れる際は近隣への配慮が不可欠となります。
滞在期間の目安
通常、部屋の力士や裏方衆は、名古屋場所初日の約2週間前から現地入りします。6月下旬頃に「宿舎開き」や土俵祭が行われ、そこから千秋楽翌日までの約1ヶ月間が滞在期間となります。
先発隊がさらに早く到着して準備を進めることもありますが、基本的には6月末から7月末までが、安城市が「相撲の街」となる期間です。
親方こだわりの「サウナ」と最新鋭の設備スペック
二所ノ関部屋の名古屋宿舎を語る上で欠かせないのが、親方自身の強いこだわりが反映された「サウナ」と、力士の体調管理を最優先に考えた設備群です。
ここでは、他の相撲部屋宿舎ではまず見られない、驚きの設備内容について深掘りします。
「ととのう」ための本格サウナ完備
元横綱・稀勢の里は大のサウナ好きとして知られており、この名古屋宿舎にはプロ仕様の本格的なサウナが完備されています。激しい稽古の後にサウナで汗を流し、水風呂で身体を締める「温冷交代浴」は、疲労回復に絶大な効果があるとされています。
仮住まいである地方宿舎にこれほどの設備を導入するのは異例中の異例です。力士のコンディショニングを科学的に捉える、二所ノ関部屋らしい先進的な取り組みと言えるでしょう。
食事と栄養管理を支えるキッチン
力士の身体を作る「ちゃんこ」を作るためのキッチンも、最新の住宅設備が導入されています。大人数の力士の胃袋を支えるために、効率よく調理ができる広々としたシステムキッチンが備わっており、衛生管理も徹底されています。
暑さの厳しい名古屋の夏において、食中毒のリスクを下げ、栄養価の高い食事を安定して提供できる環境は、力士のパフォーマンス維持に直結する重要な要素です。
プライバシーと休息の確保
大部屋での雑魚寝が一般的な地方宿舎ですが、この施設では可能な限り個々のスペースやプライバシーにも配慮された設計がなされています。特に高位の力士にとっては、取組への集中力を高めるための静かな環境が必要です。
断熱性能の高い建物は、外気温の影響を受けにくく、空調も効きやすいため、睡眠の質を確保する上でも大きなアドバンテージとなっています。
名古屋場所宿舎へのアクセスと交通手段
現地を訪れてみたいと考えるファンのために、安城市の「アイベース愛知」への具体的なアクセス方法を解説します。
公共交通機関を利用するのが基本となりますが、地理的な位置関係を事前に把握しておくことがスムーズな移動の鍵となります。
電車でのアクセス(JR・名鉄)
最寄り駅はJR東海道本線の「安城駅」または名鉄西尾線の「北安城駅」です。JR安城駅からは徒歩で約20分から25分程度の距離があります。
夏の暑い時期に徒歩で向かうのは体力を消耗するため、JR安城駅からはタクシーを利用するか、または市内を走るバス(あんくるバス)の利用を検討すると良いでしょう。名鉄北安城駅からも徒歩圏内ですが、本数や利便性を考えるとJRの利用が一般的です。
車でのアクセスと駐車場事情
車でアクセスする場合、伊勢湾岸自動車道の豊田南ICや、国道1号線からのアクセスが便利です。しかし、最も注意すべきなのは「駐車場」の問題です。
宿舎となっている「アイパーク愛知」の駐車場は、あくまでモデルハウス見学者用であり、相撲部屋の見学目的での長時間駐車は推奨されません。周辺のコインパーキングを利用し、施設や近隣店舗への無断駐車は絶対に行わないようにしましょう。
名古屋市内(会場)との距離感
名古屋場所の会場である「ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)」や、移転後の「IGアリーナ」がある名古屋城周辺からは、電車で約30分〜40分程度の距離です。
JR安城駅から名古屋駅までは新快速を使えば約25分で到着します。力士たちもこのルートを使って場所入りすることが多いため、駅周辺ではびん付け油の甘い香りが漂うこともあります。
【最重要】稽古見学のルールとファン対応
多くのファンが最も知りたいのが「稽古は見学できるのか?」という点です。二所ノ関部屋は人気部屋だけに、見学に関するルールは厳格に定められています。
トラブルを避けるためにも、公式のスタンスとマナーを正しく理解しておきましょう。
原則は「後援会会員限定」
二所ノ関部屋の公式サイトおよび公式アナウンスによると、稽古見学は原則として「後援会会員限定」かつ「事前予約制」となっています。誰でも自由に入れるわけではありません。
これは力士が稽古に集中できる環境を守るため、そして限られたスペースでの安全を確保するための措置です。一般のファンがアポイントなしに宿舎を訪れても、稽古場の中に入ることはできないと考えてください。
敷地外からの見学について
宿舎はガラス張りの開放的なデザインの部分もありますが、稽古場周辺には目隠しがされることも多く、敷地外の道路から稽古の様子を詳細に見ることは難しい場合があります。
また、周辺道路に人だかりができると近隣住民の迷惑となるため、長時間の立ち止まりや出待ち行為は警備員やスタッフから注意を受ける可能性があります。節度を持った行動が求められます。
ファンサービスとマナー
稽古後の力士が宿舎の外に出ているタイミングで、サインや写真撮影に応じてくれることはありますが、これはあくまで力士の厚意によるものです。場所中は力士も勝負の世界に身を置いており、ピリピリしていることもあります。
無理な声掛けや、移動中の力士を引き留めるような行為は慎みましょう。「頑張ってください」と短く声をかける程度に留めるのが、粋な相撲ファンのマナーです。
今後の展望と地域との関わり
二所ノ関部屋が安城市に拠点を構えて以来、地域との結びつきは年々強まっています。最後に、今後の展望や地域での活動について触れておきます。
部屋の躍進と共に、この安城市の宿舎も「聖地」としての存在感を増していくことは間違いありません。
大の里ら若手力士の成長と宿舎
この宿舎で汗を流した大の里などの若手有望株が、番付を駆け上がっていく姿は、地元・安城市民にとっても大きな誇りとなっています。出世した力士が帰ってくる場所として、宿舎の重要性は高まるばかりです。
充実した設備環境が、スピード出世を支える基盤となっていることは疑いようがありません。今後もこの場所から、次代の横綱・大関が育っていくことが期待されています。
地域イベントへの貢献
場所前や期間中には、安城市役所への表敬訪問や、地元の子供たちとの交流イベントが行われることもあります。これらは地域の掲示板や市の広報などで告知されることが多いです。
稽古見学が叶わなくても、こうした公式イベントの機会を利用すれば、憧れの力士を間近で見ることができるかもしれません。地元の情報をこまめにチェックすることをおすすめします。
来年以降の継続性
アイ工務店とのパートナーシップは強固であり、今後数年にわたってはこの「アイベース愛知」が名古屋場所の拠点として使用される可能性が高いでしょう。
設備も新しく、力士からの評判も上々であるため、すぐに場所が変更になる理由は見当たりません。ファンとしては、この場所を「二所ノ関部屋の夏のホーム」として記憶しておいて損はないはずです。
まとめ
二所ノ関部屋の名古屋場所宿舎について、場所の特定から設備、見学ルールまでを詳細に解説してきました。最後に重要なポイントを整理します。
まず、宿舎の場所は愛知県安城市の「アイベース愛知」であり、最新の住宅技術と本格的な土俵、そしてサウナを完備したハイブリッドな施設です。
次に、アクセスはJR安城駅が基点となりますが、駐車場は原則利用できないため公共交通機関の利用が必須です。
そして最も重要な点として、稽古見学は「後援会会員限定」が基本であり、一般開放は限定的です。現地を訪れる際は、力士の集中と近隣の静穏を妨げないよう、最大限のマナーを守ることが求められます。
適切な距離感で応援し、名古屋の暑さに負けない熱い声援を本場所の土俵へと届けましょう。


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