大相撲の正規の興行とは?本場所と花相撲の違いや年6場所の仕組みを解説!

大相撲の興行には種類があり、力士たちの人生をかけた真剣勝負の場と、ファンとの交流を深める場があることをご存知でしょうか。私たちがテレビ中継などで目にする白熱した取組の多くは「本場所」と呼ばれる正規の興行ですが、それ以外にも地方巡業などの「花相撲」が存在し、それぞれに異なる目的と楽しみ方があります。

この記事では、大相撲の根幹を成す正規の興行の定義から、年6回開催される本場所の仕組み、そして力士の地位や収入に直結する番付社会の厳しさまでを詳しく解説します。正規の興行ならではの緊張感やルールを知ることで、次回の相撲観戦がより深く、味わい深いものへと変化することでしょう。

  • 正規の興行(本場所)と花相撲の決定的な違い
  • 年6場所制のスケジュールと各開催地の特徴
  • 番付や給金に直結する勝負の厳格なルール
  • 取組編成や審判部による運営の裏側
  1. 大相撲の正規の興行である本場所の定義と花相撲との決定的な違い
    1. 正規の興行における番付社会の厳格なルール
    2. 花相撲と呼ばれる巡業やイベントとの明確な区別
    3. 力士の進退や昇進がかかる真剣勝負の舞台裏
    4. 日本相撲協会が定める寄附行為に基づく開催規定
    5. 天皇賜杯や優勝旗が授与される公式な表彰制度
  2. 年6場所制で開催される本場所のスケジュールと開催地の特徴
    1. 東京大阪名古屋博多で巡る四季折々の開催地
    2. 奇数月に開催される初場所から九州場所までの流れ
    3. 15日間という長期間に及ぶ過酷な取組の連続
  3. 正規の興行における取組編成と審判規則の厳密な運用
    1. 審判部による毎日の取組編成会議と割の決定
    2. 休場や不戦勝が発生した場合の規定と勝敗の扱い
    3. 物言いや取り直しなど勝負判定の厳正なプロセス
  4. 本場所の成績が力士の生活と地位に与える絶大な影響力
    1. 勝ち越しと負け越しが左右する翌場所の番付編成
    2. 十両昇進による関取待遇と幕下以下の待遇格差
    3. 懸賞金や給金など経済面における成果報酬の仕組み
  5. 観戦チケットの入手方法と当日の楽しみ方を完全ガイド
    1. 公式販売サイトやプレイガイドでのチケット購入術
    2. マス席や椅子席など座席種別による観戦スタイルの違い
    3. 売店や相撲博物館など取組以外のお楽しみスポット
  6. まとめ

大相撲の正規の興行である本場所の定義と花相撲との決定的な違い

大相撲において「正規の興行」とは、日本相撲協会が主催し、力士の成績が公式記録として残る「本場所」のことを指します。これは単なるスポーツイベントではなく、神事としての側面と興行としての側面を併せ持ち、力士たちにとっては自らの階級と生活そのものをかけた戦いの場です。

一方で「花相撲」とは、本場所以外に行われる巡業やトーナメント大会、奉納相撲などを総称する言葉で、勝敗が番付に影響しないという大きな特徴があります。ここでは、正規の興行である本場所が持つ特別な意味と、花相撲との明確な違いについて、制度や運営の観点から掘り下げていきます。

正規の興行における番付社会の厳格なルール

本場所での勝敗は、力士の階級を示す「番付」の昇降に直接反映されるため、すべての取組が力士のキャリアを左右する重要な意味を持ちます。勝ち越し(8勝以上)か負け越し(8敗以上)かによって、翌場所の地位が劇的に変化し、それが給与や待遇の差となって現れる完全な実力主義の世界です。

特に十両以上の「関取」と幕下以下の「力士養成員」との間には、天と地ほどの待遇差が存在し、正規の興行での一勝がその境界線を分けることになります。この厳格な番付システムこそが、大相撲の正規の興行に独特の緊張感とドラマを生み出し、300年以上続く伝統を支える根幹となっているのです。

番付は「生き物」とも呼ばれ、単なる強さのランキングではなく、過去の成績や他の力士との兼ね合いで複雑に決定される神聖なものです。行司が独特の相撲字で書き上げる番付表は、正規の興行が始まる前の象徴的なアイテムであり、力士やファンにとってなくてはならない存在といえるでしょう。

花相撲と呼ばれる巡業やイベントとの明確な区別

花相撲は、本場所のない期間に地方を回る「巡業」や、引退する力士の「断髪式」、神社での「奉納相撲」などが該当し、正規の興行とは明確に区別されます。花相撲では、禁じ手を面白おかしく紹介する「初切(しょっきり)」や、美声を聞かせる「相撲甚句」といった余興が行われ、娯楽色が強いのが特徴です。

かつては花相撲での成績が評価されることもありましたが、現在では純粋なファンサービスや普及活動としての側面が強くなっています。力士たちも本場所のようなピリピリした雰囲気ではなく、リラックスした表情を見せることが多く、握手会や写真撮影などでファンと直接触れ合う機会も設けられています。

しかし、花相撲であっても土俵上の取組自体は迫力があり、普段は対戦しないような顔合わせが見られるなど、本場所とは違った楽しみ方があります。正規の興行である本場所が「競技」としての側面を追求する場であるのに対し、花相撲は「文化」としての相撲を広く伝える役割を担っているのです。

力士の進退や昇進がかかる真剣勝負の舞台裏

正規の興行である本場所では、横綱昇進や大関昇進、あるいは現役引退といった力士の進退にかかわる重大な判断が下されます。横綱審議委員会による昇進の推薦や、引退勧告などの議論は、すべて本場所での成績と内容に基づいて行われるため、土俵上のすべてが一瞬たりとも気の抜けない真剣勝負となります。

特に横綱や大関といった高位の力士には、勝つことだけでなく「品格」や「内容」も求められ、正規の興行での振る舞いが厳しく評価されます。怪我をおして出場する力士や、カド番(負け越せば関落)の危機に瀕する大関の姿は、単なるスポーツの枠を超えた人間ドラマとしてファンの心を打ちます。

また、幕下以下の力士にとっても、本場所は関取への昇進を目指す唯一のチャンスであり、生活向上への切符をつかむための戦場です。正規の興行期間中の支度部屋や通路では、独特の緊張感が漂い、力士たちは己の肉体と精神の限界に挑みながら、15日間の長丁場を戦い抜くのです。

日本相撲協会が定める寄附行為に基づく開催規定

大相撲の正規の興行は、公益財団法人日本相撲協会の寄附行為(定款に相当する根本規則)に基づいて厳格に運営されています。興行の日程、場所、収益の使途などが定められており、入場料収入は協会の運営費や力士の育成、伝統文化の継承活動などに充てられる公益性の高い事業です。

開催に際しては、所管官庁への届出や安全管理、反社会勢力の排除など、コンプライアンスを遵守した健全な運営が求められます。これは、国技としての相撲の品位を保ち、永続的に興行を続けていくための不可欠な基盤であり、花相撲などの私的なイベントとは一線を画す公的な性質を持っています。

また、正規の興行ではNHKによるテレビ中継が行われることが通例となっており、放映権料も協会の重要な収入源の一つです。このように、正規の興行は文化的な意義だけでなく、経済的な基盤もしっかりと確立された大規模なプロジェクトとして、組織的に運営されているのです。

天皇賜杯や優勝旗が授与される公式な表彰制度

本場所の千秋楽(最終日)に行われる表彰式は、正規の興行でのみ見られる格式高い儀式であり、優勝力士には天皇賜杯をはじめとする数々の栄誉が授与されます。天皇賜杯は、大相撲における最高権威の象徴であり、これを手にすることは全相撲人の憧れであり、歴史に名を刻むことを意味します。

他にも優勝旗や内閣総理大臣杯、各国の友好杯など、多くのトロフィーや賞状が贈られ、その重みは花相撲の優勝商品とは比較になりません。優勝力士が行うパレードや、報道陣による記念撮影なども正規の興行ならではの光景であり、15日間を勝ち抜いた勝者だけが味わえる至福の瞬間です。

さらに、三賞(殊勲賞、敢闘賞、技能賞)の選考も本場所の成績に基づいて行われ、若手力士にとっては昇進への大きな足がかりとなります。これらの公式な表彰制度は、力士たちのモチベーションを高めるだけでなく、正規の興行の権威と伝統を対外的に示す重要な役割を果たしています。

年6場所制で開催される本場所のスケジュールと開催地の特徴

現在の大相撲は、1年を通じて6回の本場所が開催される「年6場所制」を採用しており、これにより力士の生活リズムや番付編成のサイクルが決まっています。東京を中心に、大阪、名古屋、福岡と全国4都市を巡回するスタイルは、各地のファンに生の迫力を届けると同時に、季節ごとの風物詩として定着しています。

各場所は基本的に奇数月に開催され、それぞれの季節や地域の特色が興行の雰囲気に色濃く反映されるのも大きな魅力です。ここでは、各開催地の特徴や日程のパターン、そして15日間という長期間にわたる興行がいかにして運営されているのか、そのスケジュールの全貌を解説します。

東京大阪名古屋博多で巡る四季折々の開催地

本場所の開催地は、1月・5月・9月が東京の両国国技館、3月が大阪、7月が名古屋、11月が福岡と決まっています。相撲の聖地である両国国技館は、吊り屋根や升席など伝統的な設備が整っており、年3回の開催を通じて相撲文化の発信拠点としての役割を担っています。

地方場所と呼ばれる大阪、名古屋、福岡での興行は、それぞれの地域特有の熱気や応援スタイルがあり、力士にとっても新鮮な環境での戦いとなります。特に大阪場所は「荒れる春場所」とも呼ばれ、名古屋場所は暑さとの戦い、九州場所は1年を締めくくる場所として、それぞれ異なるドラマが生まれます。

名古屋場所に関しては、長年親しまれた愛知県体育館から、最新鋭のIGアリーナへと会場が移り変わるなど、時代に合わせた変化も見られます。各都市の会場周辺には相撲部屋の宿舎が構えられ、町中で力士の姿を見かけることができるのも、地方場所開催期間ならではの楽しみといえるでしょう。

奇数月に開催される初場所から九州場所までの流れ

大相撲の本場所は、1月の初場所から始まり、3月の春場所、5月の夏場所、7月の名古屋場所、9月の秋場所、11月の九州場所と続きます。奇数月の初旬から中旬にかけて初日を迎え、約2週間後の千秋楽まで熱戦が繰り広げられるのが基本的なスケジュールです。

場所と場所の間の偶数月は、力士にとっては休養と稽古、そして次の場所への準備期間に充てられます。この期間には地方巡業が行われることも多く、力士たちは全国各地を回りながらファンサービスに努めつつ、実戦感覚を維持するための調整を行います。

また、各場所の番付発表は初日の約2週間前に行われ、ここから力士たちのモードが本格的に戦闘態勢へと切り替わります。年6場所というサイクルは、力士にとって常にコンディションを維持し続ける過酷なものですが、ファンにとっては年間を通じて相撲を楽しめる絶好のシステムです。

15日間という長期間に及ぶ過酷な取組の連続

本場所は15日間連続で行われ、関取(十両以上)は毎日1番、幕下以下の力士は7番の相撲を取ります。15日間という長丁場は、単なる瞬発力だけでなく、持久力や精神力、そして怪我をしないための自己管理能力が問われる、世界的に見ても稀有な競技形式です。

初日から中日(8日目)、そして終盤戦へと進むにつれて、優勝争いや残留争いのプレッシャーが増していき、心身にかかる負担は計り知れません。特に終盤戦では、疲労が蓄積した状態での一番となるため、番付上位の力士であっても下位に取りこぼすケースが増え、波乱が起きやすくなります。

千秋楽まで全勝を守ることや、勝ち越しを決めることの難しさは、この15日間という期間の長さに起因しています。力士たちは日々の取組後に体のケアを念入りに行い、翌日の対戦相手の研究を重ねながら、一日一番の勝負にすべてのエネルギーを注ぎ込んでいるのです。

正規の興行における取組編成と審判規則の厳密な運用

本場所の取組は、ランダムに決められているわけではなく、審判部による厳密な会議と規則に基づいて編成されています。毎日の取組編成は「割(わり)」と呼ばれ、ファンや関係者が最も注目する情報の一つであり、興行の盛り上がりを左右する重要な要素です。

また、土俵上の勝負判定も、行司と勝負審判による厳正な監視の下で行われ、微妙な判定には「物言い」がつくこともあります。ここでは、取組がどのようにして組まれるのか、そして勝敗がどのように判定されるのか、正規の興行を支える運営とルールの裏側について解説します。

審判部による毎日の取組編成会議と割の決定

取組編成会議は、審判部長をはじめとする審判委員たちが集まり、翌日の対戦カードを決定する重要な会議です。基本的には番付の近い力士同士を当てますが、同部屋対決や親族間の対戦は避けるという原則があり、成績や対戦成績なども考慮しながら慎重に組み合わせが練られます。

初日と2日目の取組は場所前に発表されますが、3日目以降は毎日の会議で前日に決定されるため、その時々の星勘定がリアルタイムで反映されます。特に終盤戦では、優勝争いをしている力士同士を直接対決させる「割り崩し」が行われることもあり、興行としての盛り上がりも計算に入れた編成が行われます。

決定された取組は「割」として発表され、力士たちはそれを見て翌日の対戦相手を知り、作戦を練ることになります。審判部が作成する編成案は、行司が筆で和紙に書き記す伝統的な形式で行われ、デジタルの時代にあってもアナログな手法が守られている点も大相撲の興味深い特徴です。

休場や不戦勝が発生した場合の規定と勝敗の扱い

正規の興行である本場所では、怪我や病気による休場が発生した場合のルールも厳格に定められています。休場した力士はその日の対戦相手に対して「不戦敗」となり、相手力士には「不戦勝」が与えられますが、翌日以降は割から外され、対戦相手が組み直されることになります。

一度休場した力士が場所中に再出場することも可能ですが、その場合は事前に届け出が必要であり、診断書の提出などが求められます。休場は番付の降下に直結するため、力士にとっては苦渋の決断ですが、無理をして出場を続けることで選手生命を縮めるリスクもあるため、慎重な判断が必要です。

また、千秋楽に休場者が出た場合などは、すでに勝ち越しや負け越しが決まっている力士同士を急遽当てたり、十両と幕内の対戦を組んだりすることもあります。どのような状況であっても、15日間の興行を滞りなく進行させるために、柔軟かつ迅速な対応が取られるシステムが構築されています。

物言いや取り直しなど勝負判定の厳正なプロセス

土俵上の勝負は行司が軍配を上げて判定しますが、その判定に疑義がある場合は、土俵下に控える勝負審判が「物言い」をつけます。5人の勝負審判が土俵中央に集まって協議を行い、行司の軍配通りか、判定を覆す(差し違え)か、あるいは同体として取り直しにするかを決定します。

現在はビデオ判定も導入されており、審判室にいるビデオ専任の親方が映像を確認し、無線で土俵上の審判長に情報を伝える仕組みになっています。これにより、目視だけでは判断が難しい際どい勝負も、より正確かつ公平に判定されるようになり、競技としての信頼性が高まっています。

正規の興行である以上、一つの勝敗が番付や優勝争いに大きな影響を与えるため、判定の厳正さは何よりも重要視されます。行司が差し違えをした場合には、進退伺いを提出するという厳しい慣習も残っており、土俵に関わる全員が極度の緊張感の中で役割を果たしているのです。

本場所の成績が力士の生活と地位に与える絶大な影響力

プロスポーツの中でも、大相撲ほど成績がダイレクトに階級や収入に反映される世界は稀でしょう。本場所での勝ち越しと負け越しは、天国と地獄の分かれ道とも言われ、力士たちの生活水準や周囲からの扱いは番付一枚の違いで大きく変わってきます。

特に「関取」と呼ばれる十両以上の地位と、幕下以下の地位では、給与の有無だけでなく、服装や移動手段、食事の内容に至るまで明確な格差が存在します。ここでは、正規の興行での結果がいかにして力士の人生を左右するのか、そのシビアな現実と報酬の仕組みについて詳しく見ていきます。

勝ち越しと負け越しが左右する翌場所の番付編成

本場所で8勝以上の成績を収める「勝ち越し」は、翌場所の番付維持または昇進を約束する最低条件です。逆に7勝以下で終わる「負け越し」は、番付の降下を意味し、負け越しの幅が大きければ大きいほど、その落下幅も大きくなるという明確なルールがあります。

関脇や小結といった三役、そして最高位の横綱を目指すには、勝ち越しを続けるだけでなく、二桁勝利などの高いレベルでの安定した成績が求められます。一場所の不調が数年間の努力を無に帰すこともあれば、逆に一場所の好成績で一気に出世することもあるのが、番付社会の厳しさであり夢のあるところです。

番付編成は、勝ち星の数だけでなく、対戦相手の質や地位なども考慮されますが、基本は「勝ち越し=昇進、負け越し=降格」です。千秋楽で7勝7敗の力士が対戦する場合、その一番は給金相撲とも呼ばれ、まさに生活をかけた必死の形相での戦いが繰り広げられます。

十両昇進による関取待遇と幕下以下の待遇格差

大相撲の世界で最も大きな壁と言われるのが、幕下と十両の間にある境界線です。十両に昇進して初めて「関取」と呼ばれ、一人前の力士として認められるようになり、協会から毎月の月給が支給されるほか、個室が与えられ、付け人がつくなどの特権を得ることができます。

一方、幕下以下の力士は「力士養成員」と呼ばれ、月給は支給されず、場所ごとの手当のみで生活しなければなりません。大部屋での共同生活を送り、関取の身の回りの世話や雑用をこなしながら稽古に励む日々は過酷そのものであり、誰もが早く関取になりたいと願っています。

この待遇の差は、プロとしての厳しさを教えるための伝統的なシステムであり、ハングリー精神を養う場でもあります。正規の興行である本場所で結果を残し、十両に上がることができるかどうかは、力士として成功できるかどうかの最大の試金石といえるでしょう。

懸賞金や給金など経済面における成果報酬の仕組み

関取になると、月給以外にも様々な形での報酬を得るチャンスが増えます。その代表的なものが、取組にかけられる「懸賞金」であり、人気力士や注目の取組には多くの企業から懸賞がかけられ、勝った力士はその場で現金の入った袋を受け取ることができます。

また、「力士褒賞金」という制度もあり、これは過去の成績に応じて積み立てられた「持ち給金」に基づいて、本場所ごとに支給されるボーナスのようなものです。勝ち越すたびに持ち給金が加算されていくため、長く活躍して好成績を収め続けている力士ほど、高額の褒賞金を受け取ることができます。

さらに、幕内優勝賞金や三賞の賞金など、正規の興行で活躍すればするほど、経済的なリターンも大きくなります。こうした成果報酬型のシステムは、力士たちにとって大きなモチベーションとなっており、激しい稽古に耐え、土俵上で命がけの勝負をする原動力の一つとなっています。

観戦チケットの入手方法と当日の楽しみ方を完全ガイド

大相撲の正規の興行を現地で観戦することは、テレビ中継では味わえない特別な体験です。力士がぶつかり合う音、行司の呼び上げ、観客の熱気など、五感で感じる迫力は一生の思い出になることでしょう。しかし、初めて観戦する方にとっては、チケットの取り方や当日の過ごし方が分からないことも多いはずです。

近年ではインターネットでのチケット販売が主流となり、以前よりも手軽に入手できるようになりましたが、人気日程はすぐに完売してしまうこともあります。ここでは、チケット購入のコツから、会場での楽しみ方、知っておくと便利な情報まで、観戦ガイドとしてまとめました。

公式販売サイトやプレイガイドでのチケット購入術

本場所のチケットは、「チケット大相撲」などの公式販売サイトや、各種プレイガイドを通じて購入するのが一般的です。一般発売に先駆けて先行抽選販売が行われることが多いので、確実にチケットを入手したい場合は、日本相撲協会の公式サイトやファンクラブ情報をこまめにチェックすることが重要です。

土日や千秋楽、注目力士の取組が予想される日は倍率が高くなるため、平日の日程を狙うのも一つの手です。また、当日券が販売されることもありますが、枚数に限りがあり、早朝から並ぶ必要がある場合も多いため、できるだけ前売り券を確保しておくことをおすすめします。

公式リセールサイトも整備されており、行けなくなった人のチケットを定価で購入できるチャンスもあります。転売サイトなどでの高額購入はトラブルの原因となるため避け、正規のルートでチケットを入手して、安心して観戦を楽しみましょう。

マス席や椅子席など座席種別による観戦スタイルの違い

大相撲の座席には、伝統的な「マス席」と、スタジアム形式の「椅子席」、そして土俵に最も近い「溜席(たまりせき)」があります。マス席は1区画に座布団を敷いて座るスタイルで、飲食を楽しみながら観戦できるため、グループや家族連れに人気があります。

椅子席は2階スタンドなどに設置されており、全体を見渡せる眺めの良さと、比較的リーズナブルな価格が魅力です。足腰への負担が少ないため、長時間の観戦でも疲れにくく、初心者や一人での観戦にも適しています。土俵の熱気を間近で感じたい場合は、溜席という選択肢もありますが、飲食禁止などの厳しいルールもあります。

それぞれの座席に良さがあるため、予算や同行者、観戦スタイルに合わせて選ぶことが大切です。どの席からでも、力士たちの気迫や会場の雰囲気は十分に伝わってくるので、自分に合った席を見つけて、大相撲の世界に浸ってみてください。

売店や相撲博物館など取組以外のお楽しみスポット

本場所開催中の会場には、取組以外にも楽しめるスポットがたくさんあります。両国国技館であれば、相撲博物館が併設されており、貴重な錦絵や化粧まわしなどの資料を無料で見学することができます。歴史を知ることで、相撲への理解がより深まるでしょう。

また、会場内の売店では、名物の焼き鳥や国技館カレー、力士弁当などが販売されており、観戦グルメも大きな楽しみの一つです。親方衆が売り子として立っていることもあり、現役時代に応援していた元力士から直接商品を買うことができるかもしれません。

入り待ちや出待ちをして、力士の着物姿やびん付け油の香りを間近に感じるのも、現地観戦ならではの醍醐味です。早めに会場に到着して、朝稽古を終えたばかりの序ノ口の取組から観戦したり、館内を散策したりして、大相撲の興行を丸ごと楽しんでみてはいかがでしょうか。

まとめ

大相撲の正規の興行である本場所は、単なるエンターテインメントを超えた、伝統と格式、そして人間ドラマが凝縮された空間です。年6回、全国を巡る興行の中で、力士たちは番付という絶対的な階級社会の中で生き残り、頂点を目指して戦い続けています。

花相撲との違いや、取組編成の仕組み、給金制度などの背景を知ることで、土俵上の一番一番が持つ意味の重さをより深く理解できるはずです。次回の大相撲観戦では、ぜひ正規の興行ならではの緊張感と熱気を肌で感じ、力士たちの真剣勝負に声援を送ってみてください。

  • 正規の興行(本場所)は番付と給金がかかった公式戦
  • 年6場所制で東京・大阪・名古屋・福岡にて開催される
  • チケットは公式サイトで早めに確保するのがおすすめ
興行の種類 主な特徴 番付への影響
本場所 年6回開催。天皇賜杯授与。NHK中継あり。 あり(昇進・降格)
花相撲 巡業、トーナメント、引退相撲など。余興あり。 なし

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