相撲部屋入門にお金は必要?費用の真実と親の負担額を徹底解説!

「相撲部屋に入るには、一体いくらのお金がかかるのだろう?」息子さんが力士を目指すことになった親御さんや、角界に興味を持つ方にとって、入門にかかる費用は切実な疑問ではないでしょうか。実は、相撲界は一般的なスポーツ留学や専門学校とは全く異なる、独自の経済システムで回っています。

この記事では、入門時の初期費用から新弟子時代の給与事情、そして親御さんが気になる仕送りの相場まで、相撲部屋のリアルなお金事情を包み隠さず解説します。これを読めば、力士を目指すために必要な経済的な準備と、覚悟すべき現実が明確になるでしょう。

  • 入門時の契約金や授業料の有無
  • 新弟子(幕下以下)の具体的な収入額
  • 衣食住無料の裏にある「親の負担」

相撲部屋入門にお金はかかる?費用の仕組みを完全解剖

結論から申し上げますと、相撲部屋に入門する際、学校のような「入学金」や「授業料」は一切かかりません。相撲界は徒弟制度であり、師匠が弟子を預かって育て上げる仕組みだからです。ここでは、なぜ無料で生活できるのか、そのカラクリと最初に用意すべきものについて詳しく解説していきます。

しかし、「タダより高いものはない」という言葉があるように、全てが完全に無料というわけではありません。日本相撲協会からの補助金システムや、個人で負担すべき初期費用など、意外と知られていない内訳が存在します。まずは入門にかかるお金の基本構造を正しく理解しましょう。

入学金・授業料は実質0円の徒弟制度

相撲部屋への入門は、専門学校や大学の運動部に入部するのとは異なり、就職に近い性質を持っています。そのため、入門時に部屋側へ支払う加盟金や月謝といった費用は存在しません。逆に、才能ある新弟子を確保するために、部屋側が勧誘に力を入れるのが一般的です。

師匠と弟子の関係は、親子関係に例えられるほど密接なものです。技術を教わる対価としてお金を払うのではなく、労働力と将来の活躍をもって部屋に貢献することが求められます。この「月謝不要」という点は、経済的な理由でスポーツを諦めていた若者にとって大きな希望となります。

衣食住は部屋持ち!協会からの養成費

力士が生活する上で欠かせない食事、住居、着物などは、基本的にすべて相撲部屋が負担してくれます。これは日本相撲協会から部屋に対して、力士1人あたり年間約180万円(養成費や維持費の合計)が支給されているためです。この制度のおかげで、新弟子たちは生活費を心配することなく稽古に打ち込めます。

ちゃんこ鍋に代表される食事も、栄養管理されたものが毎日提供されます。光熱費や家賃もかからないため、普通に一人暮らしをする場合に比べて年間数百万円規模の節約になる計算です。まさに「体一つ」で飛び込める環境が整えられていると言えるでしょう。

誰がお金を払う?師匠と協会の関係

新弟子の生活費を支えているのは、親御さんではなく、日本相撲協会と部屋の師匠です。協会からの補助金だけでは食費や運営費が賄いきれない場合、師匠が後援会(タニマチ)からの支援金や私財を投じて補填することも珍しくありません。つまり、弟子を一人育てるのには多額の投資がなされています。

したがって、弟子は「食べさせてもらっている」という感謝の気持ちを持って修行に励むことになります。もし早期で引退してしまった場合、部屋にとってはかけたコストが回収できないことになりますが、それも含めてのリスクを師匠が負っているのが現状です。

最初に必要な準備費用と私物代

部屋での生活費は無料ですが、入門時に持ち込む私物や当面の生活用品にはお金がかかります。具体的には、下着類、洗面用具、寝具の一部、そして携帯電話代などは自己負担となるケースがほとんどです。また、地元から部屋へ移動するための交通費も、基本的には自己負担となります。

高校や大学の部活のように指定のジャージや高価なユニフォームを一括購入する必要はありません。しかし、相撲部屋での共同生活に馴染むための最低限の身の回りの品を揃えるために、数万円〜10万円程度の準備金は見ておいたほうが安心でしょう。

大学スポーツ等の部費との比較

大学の体育会ラグビー部や野球部に入部する場合、学費に加えて部費、合宿費、遠征費などで年間100万円単位の出費が必要になることもあります。それに比べると、相撲部屋への入門は親御さんの経済的負担が圧倒的に軽いのが特徴です。奨学金を借りたり、教育ローンを組んだりする必要もありません。

この経済的なハードルの低さは、ハングリー精神を持った若者が集まる要因の一つとなっています。ただし、次項で解説するように、収入面では厳しい現実が待っているため、「出費は少ないが、贅沢もできない」という生活がスタートすることを覚悟しなければなりません。

力士の給与事情!序ノ口・序二段のリアルな収入

「力士になれば大金を稼げる」というのは、関取(十両以上)になってからの話です。入門したての見習い期間である「幕下以下」の力士には、月給という概念が存在しません。ここでは、多くの新弟子が直面する厳しい懐事情について、具体的な数字を交えて解説します。

給料が出ない代わりに支給されるのが「場所手当」と呼ばれるものです。金額は決して多くはなく、同年代の会社員と比較すると驚くほど少ないのが現実です。夢を追う若者たちが、具体的にいくらの現金を手にして生活しているのか、そのシビアな実態を見ていきましょう。

給料なし!支給されるのは場所手当のみ

大相撲の世界では、十両以上の「関取」になって初めて月給が発生し、一人前のプロとして扱われます。幕下以下の力士はあくまで「養成員」という扱いであり、労働対価としての給料は支払われません。その代わり、年6回ある本場所ごとに「場所手当」と「奨励金」が支給されます。

この場所手当は、いわばお小遣いのような性格のお金です。衣食住が保証されているとはいえ、現金収入がこれだけに限られるため、自由にお金を使うことはほとんどできません。この厳しい格差こそが、力士たちを「早く関取になりたい」と奮い立たせる原動力になっています。

序ノ口力士の年収をシミュレーション

では、入門したての「序ノ口」力士の年収はいくらになるのでしょうか。現在の規定では、序ノ口の場所手当は約7万7000円です。これが年6回支給されるため、年間の合計額は約46万2000円となります。月換算すると約3万8000円という計算になります。

ここから携帯電話代や個人的な日用品代を支払うと、手元に残るお金はごくわずかです。コンビニで好きなものを買ったり、休日に外出したりする余裕はほとんどありません。これが「力士は儲かる」というイメージとは裏腹な、下積み時代の偽らざる現実なのです。

勝ち越せば貰える報奨金の仕組み

固定の場所手当に加えて、本場所で勝ち越すことで支給される「幕下以下奨励金」という制度があります。これは成績に応じたボーナスのようなもので、勝ち星の数や勝ち越しの幅によって数千円〜数万円が加算されます。実力次第で多少の臨時収入を得るチャンスがあるわけです。

しかし、これも安定した収入源とは言えません。怪我をして休場すればもらえませんし、負け越せば支給額はゼロにはなりませんが、評価には繋がりません。毎場所の勝敗が直生活費に直結するため、土俵上の真剣味はまさに生活をかけた戦いそのものと言えます。

親の負担はどこに?仕送りと見えない出費

ここまで「衣食住は無料」「給料は少ない」という話をしてきましたが、ここで浮上するのが「親の仕送り」問題です。部屋での生活は保証されていても、個人的な支出を賄うために、実家からの援助を受けている力士は少なくありません。

実際に、多くの親御さんが毎月一定額を息子さんに送金しています。ここでは、なぜ仕送りが必要になるのか、そして部屋によっては発生する「管理費」などのグレーな出費についても触れていきます。表向きには見えにくい、家族の負担について確認しておきましょう。

毎月の仕送りとお小遣いの相場

前述の通り、序ノ口力士の月収は約4万円弱ですが、ここから国民年金保険料などの支払いを求められるケースもあります。そうなると手元に残る現金がほとんどないため、親御さんが毎月3万円〜5万円程度の仕送りをすることが一般的になっています。特に未成年の間は親のサポートが不可欠です。

もちろん、一切仕送りなしでストイックに生活する力士もいますが、若い力士にとって休日の息抜きや後輩との付き合いも重要です。精神的な安定を保つためにも、ある程度の現金を持たせてあげたいというのが親心であり、それが実質的な「親の負担額」となっています。

一部の部屋にある管理費・積立金

原則として部屋への支払いは不要ですが、一部の相撲部屋では「積み立て」や「雑費」という名目で、毎月の手当から一定額を徴収するルールが存在します。これは将来の独立資金や、部屋の旅行積立などに充てられることが多いようですが、手取りがさらに減る要因になります。

こうなると、場所手当だけで個人の出費を賄うことは事実上不可能になります。入門前に、その部屋に独自の集金ルールや積立制度があるかどうか、先輩力士や関係者を通じて可能な限りリサーチしておくことをお勧めします。これは公式HPには載っていない内部事情です。

帰省費用や冠婚葬祭の出費

力士も盆暮れ正月や場所後の休みには、実家に帰省することがあります。この時の交通費は基本的に自己負担です。遠方の部屋に入門した場合、新幹線や飛行機代だけで場所手当が消えてしまうこともあります。成人式や冠婚葬祭への出席費用も同様に親の援助が必要になります。

また、怪我をして手術や長期入院が必要になった場合、相撲協会の保険でカバーできない差額ベッド代や身の回りの世話代がかかることもあります。予期せぬ出費に備えて、親御さん側もある程度の予備費をプールしておく必要があるでしょう。

新弟子時代の生活と支出のリアル

お金がない中で、新弟子たちはどのような生活を送っているのでしょうか。大部屋での集団生活はプライバシーがない反面、お金を使わずに遊ぶ工夫や、先輩からのお下がりで凌ぐ文化も根付いています。ここでは、お金以外の側面から見たコストと生活の知恵に迫ります。

また、兄弟子(関取)の付き人になることで得られるメリットと、逆にかかる経費についても知っておく必要があります。力士社会特有の「恩送り」のシステムや、厳しい中にも楽しみを見出す彼らの日常を覗いてみましょう。

大部屋生活での交際費と娯楽

幕下以下の力士は、基本的に大部屋で雑魚寝の生活を送ります。プライベートな空間がないため、休日は外に出かけたがりますが、お金がないため公園で過ごしたり、安い飲食店で長時間粘ったりすることも。先輩に食事に連れて行ってもらう「ごっつぁん」文化が命綱です。

最近ではスマホゲームやSNSが娯楽の中心になっていますが、課金などは厳禁です。限られた予算の中でいかにストレスを発散するかが重要で、同期同士で安上がりな遊びを開発したり、部屋の設備でトレーニングに励んだりして時間を潰すことが多いようです。

怪我や病気の際の医療費負担

力士は怪我が付き物の職業です。公的な健康保険には加入していますが、接骨院や整体院への通院費、テーピング代やサプリメント代などは自己負担になることが多いです。体をケアするための投資は惜しめませんが、収入とのバランスに悩む力士は多いです。

大きな手術が必要な怪我の場合、相撲協会の見舞金制度が適用されることもありますが、全額ではありません。体が資本の商売である以上、医療費は「経費」として考えなくてはならず、ここにお金をかけられないと力士寿命を縮めることにもなりかねません。

付き人業務の出費とメリット

関取の付き人(付け人)になると、身の回りの世話をする代わりに、食事に連れて行ってもらえたり、お小遣い(小遣い銭)をもらえたりするメリットがあります。関取の気前が良ければ、着物や浴衣、締め込みなどのお下がりを譲り受けることもあり、被服費が浮きます。

一方で、関取の急な呼び出しに応じるための待機時間や、移動に伴う細かな出費が発生することもあります。気配りや精神的なストレスもコストの一部と言えますが、トップ力士の技や生活態度を間近で学べることは、お金には代えられない貴重な財産となります。

関取昇進で変わる「天と地」の給料

最後に、厳しい下積み時代を乗り越え、十両(関取)に昇進したときのお金事情を紹介します。ここまでの苦労が報われる瞬間であり、まさに「相撲ドリーム」の入り口です。月給制になるだけでなく、待遇の全てが劇的に変化します。

年収が跳ね上がるだけでなく、付き人が付き、個室が与えられ、結婚も認められるようになります。この「天と地」ほどの格差があるからこそ、力士たちは歯を食いしばって稽古に耐えるのです。目指すべきゴールの具体的な金額を見てみましょう。

月給100万円超え!関取の待遇

十両に昇進すると、毎月約110万円の基本給が支給されるようになります。ボーナスにあたる賞与も含めると、年収は1500万円を超えてきます。幕下時代の年収約50万円から、一気に30倍以上に跳ね上がる計算です。これは他のプロスポーツと比較しても遜色のない水準です。

さらに幕内、三役、横綱と番付が上がるにつれて給料も増え、優勝賞金や懸賞金などの副収入も入るようになります。自身の努力と実力だけで、20代の若さで高級車に乗り、家を建てることも夢物語ではありません。

タニマチからの支援と懸賞金

関取になると、個人的な後援会(タニマチ)がついたり、化粧まわしを贈られたりと、外部からの支援も桁違いになります。本場所で勝つごとに懸賞金(手取りで1本約3万円)を受け取ることができ、人気力士になれば1場所で数百万の現金収入を得ることも可能です。

地方巡業やイベント出演などの謝礼も入るようになり、経済的な心配は一掃されます。親御さんへの仕送りも、これまでのお返しとして十分過ぎるほどできるようになるでしょう。この成功を掴むための投資期間が、新弟子時代であると言えます。

引退後の養老金というシステム

力士には退職金にあたる「養老金」や「勤続加算金」という制度があります。関取としての在位期間や実績に応じて積み立てられ、引退時にまとまった金額が支払われます。長く現役を務めれば務めるほど、第二の人生のスタート資金を確保できる仕組みです。

このように、相撲界は入り口こそ経済的に厳しいですが、成功すれば大きなリターンが待っています。目先の「お金がかかる・かからない」だけでなく、その先にある夢の大きさを信じて、親子二人三脚で挑戦する価値のある世界だと言えるでしょう。

まとめ:相撲部屋入門は初期投資0円だが覚悟は必要

相撲部屋への入門は、入学金や授業料が不要で、衣食住も保証されるため、経済的なハードルは非常に低いと言えます。しかし、幕下以下の修行期間中は給料がなく、わずかな場所手当のみで生活しなければならない厳しい現実があります。

親御さんとしては、毎月の仕送りや帰省費用など、ある程度の経済的サポートが必要になることを覚悟しておくべきでしょう。それでも、本人の努力次第で年収数千万円を目指せる「夢のある世界」であることに変わりはありません。まずは家族でしっかりと話し合い、覚悟を決めて門を叩いてください。

この記事が、相撲界への挑戦を検討している方々の参考になれば幸いです。

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